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そのパートナーの不可解な行動は発達障害かもしれません

僕のところに来る夫婦の悩み相談の中で、発達障害がらみの悩みが一定割合存在します。

大きく分けると以下のケースです。

  • パートナーが発達障害で、クライアントの方が悩んでいる

  • クライアントの方の悩みの背後に、ご自身の発達障害の可能性がある

  • お子さんが発達障害で、それによって夫婦に亀裂が入っている

なお、一番多い相談のケースがパートナーの方の発達障害です。

発達障害は以下の3つに分けられます。

  • ADHD(注意欠陥多動性障害・注意欠陥多動症)

  • ASD(自閉症スペクトラム障害)

  • LD(学習障害)

これらは、生まれつきの特性でありますが、大人になるまで気づかないで、パートナーからの指摘だったり、子どもの発達障害を機に、親が分かるというケースがあります。このようなケースを「大人の発達障害」と呼びます。

自分がもしくは家族がADHDということを知らないでいるために、長く苦しんでいるというケースは少なからずあります。

そこで今回は、発達障害でも一番割合が多いと言われる。ADHDについて理解を深めてもらいたく、その概要をご紹介します。

なお、ADHDの比率は、様々な統計があり、一律ではありませんが、おおよそ5〜6%と言われています。

すなわち、17〜20人に1人の割合です。
小学校のクラスであれば、1クラスに2名程度いる割合です。

こう考えると、結構多いですよね。

ADHDの行動特性


注意欠如(不注意)と多動性・衝動性の2つの特性があります。

注意欠如と多動性・衝動性のどちらか一方が顕著に表れる場合と、両方がある混合型とがあります。

ADHDの8割が混合型といわれています。

注意欠如の例

・忘れ物、なくし物が多い
・集中力が続かず、飽きっぽい
・片付けが苦手
・ケアレスミスが多い
・一つのことをしていると、他のことを忘れてしまう
・複数の作業を同時並行で進めて行くことが苦手
・聞き漏らしが多い
・約束を忘れてしまう
・興味あることには過剰に集中する(過集中)

多動性・衝動性の例

・落ち着きがない、じっとしていられない
・思ったことをすぐに口にしてしまう
・その場の思いつきや感情でうごく
・自制が効かない、感情のコントロールが苦手
・ほしいものがあると、後先考えずに購入する
・待つのが苦手、ルールを守るのが苦手

さて、いかがでしょうか。
僕も含めて、誰しも、一つ二つは当てはまるものもあるのではないでしょうか。

ADHDの診断

行動特性が表れるのは3歳、遅くとも12歳までには始まると言われています。

大人になるにつれて多動性・衝動性の程度は目立たなくなる傾向があります。ただし、不注意の特性は、大人になっても現れやすいといわれています。

一方で、子どものころは「おっちょこちょい」「落ち着きがない」子と思われつつも、ADHDと気づかなかったけれど、職場でミスを繰り返すなど、日常生活や社会生活でさまざまな支障が出てくることによって、大人になってADHDに気づくこともあります。

実際には、医療機関で、DSM-5というアメリカ精神医学会の診断基準などを用いて診断が行われます。その他、心理検査やIQ診断などを併用することがあります。

自己判断で自分やパートナー、子どものことをADHDと決め付けず、医療機関で診断をしてもらうということが必要です。

ただ、診断基準は満たしていないながらも、特性をもつ、発達障害グレーゾーンという人達もいます。

ADHDの原因


ADHDの原因などの発達障害は、生まれつき脳の性質や働き方、発達の仕方に偏りがあることで生じますが、その原因ははっきりわかっていません。

ADHDについては、ドパミンやノルアドレナリンという物質と関連があると考えられています。また、前頭前皮質での機能障害も指摘されています。

遺伝の影響が考えられる場合もあれば、そうでない場合もあり、「ADHDは必ず遺伝する」というわけではありません。

いずれにしても発達障害は生まれつきのものです。

親の育て方とは全く関係はありません。ただ、子どもの上記のような特性に対して、親のしつけが悪い、愛情不足ではないかと苦しむ人がいます。

さて、今回、ADHDの行動特性をご紹介しました。

自分の特性を受け入れたり、理解してもらおうとしないまま、夫婦関係に亀裂が入り、離婚するケースも少なからずあります。

では、パートナーがADHDであると思ったときに、どんなことができるのか。今後、改めてnoteにてご紹介します。


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