子どもの巣立ちのダメージ「空の巣症候群」の原因となりやすい人とは?
前回の記事で、「空の巣症候群」のリアルな実情を僕の家庭の例で紹介しました。
「空の巣症候群」とは、子どもが自立して子供の巣立ちの機会に、養育者が「自分の役割が喪失した」と感じ、空虚感や喪失感が強まる状態を指しています。
我が家のケースでは、大学生の長男の巣立ちという場合でしたが、家庭によっては、大学生になって一人暮らしをはじめるとか、高校生となって入寮して家を出るなど、もう少し早いタイミングで、そのきっかけとなる出来事が生じる場合もあります。
空の巣症候群の原因とは
空の巣症候群の原因として、様々なことがあると思いますが、僕の妻のケースは、大きく分けて3つの要因があります。
1.子どもがいなくなることへの「さみしさ・喪失感」
僕の妻のように、子育てに全てを注いできたような場合には、一種の燃え尽き症候群のようになります。
当然、高校生、大学生となるにつれて、今回巣立つ長男との時間と共に過ごす時間は、妻としても次第に減っているのです。
それでも、苦労して20数年育ててきた子どもがいなくなるというのは、自分自身「抜け殻」のような状態になるようです。
僕の妻は、産卵を終えた鮭だと自分を例えることがあります。
子育てをする自分というアイデンティティを失い、「からっぽ」になってしまう感じです。
2.子どもの身を案じることの不安
一人暮らしで困らないだろうか、朝きちんと起きて会社にいけるだろうか、周囲の上司や先輩達と、よい関係築けるだろうか。
子どもが新生活でうまくやっていけるかどうかについて、妻は強い不安を感じています。もともと、心配性の性格も拍車をかけ、不安が増幅しています。
先日は、長男が幼稚園の頃、自分が幼稚園に迎えに行くと、長男がトイレで失敗してしまって、不安そうに立ち尽くしている所を思い出してしまうと言っていました。
長男は180㎝を超える大男ですが、妻の中では、3〜4歳児の頃の、自分があれこれ見てあげないといけない長男のイメージが強く残っているようです。
もちろん、妻としても、長男が、いつまでも親の元にいるのではなく、早々に、一人暮らしをはじめるというのは、しっかりと自立心をもっていることは嬉しいことであり、そのチャレンジを応援したいという気持ちも十分にあります。
さみしさや不安と、自立を喜ばしいと思う気持ち、両者の中で、葛藤があるのです。
3.子どもがいない状態への不適応
空の巣症候群が適応障害の一つと言われています。
適応障害とは、自分のいる環境への適応がうまくいかず、ストレスにより心身に影響が及び、生活に支障をきたしている状態を指します。
妻はもともと、変化に弱いタイプです。
妻の以下の言葉が表しています。
適応障害は、うつ病の一歩手前といわれています。それだけ注意が必要な状態なのです。
空の巣症候群になりやすい人とは
空の巣症候群になりやすい人の特徴には、個人の特徴と関係性の特徴があります。
①個人の特徴
個人の特徴としては、「やりたいこと」よりも「やるべきこと」を優先し、真面目に一生懸命取り組む人が多い点が挙げられます。
一人で頑張る傾向があり、弱音を吐いたり、周りに助けてもらったりすることが得意でない方が多いです。
自分を犠牲にしても、子どものことを最優先にして「私がやらなくては」と一人で背負って頑張ってきたというタイプです。
②関係性の特徴
関係性の特徴としては、子どもと自分の関係は濃密である一方、配偶者との関係は希薄なことが多いと言われています。
配偶者とのコミュニケーションがうまくいかないために、余計に子育てにエネルギーが向かうのです。
子どもが親の相談相手や愚痴の聞き役になるなど、子どもが親役割をしていることもあります。
また、地域や社会との交流も、子どもを介してのつながりしか持っていない人が多いという特徴もあります。
僕の妻の場合は、特に①があてはまると感じています。
それでは、「空の巣症候群」に対して、どう対処していくのか。
僕の妻はその回復途中にあるのですが、そこで僕が感じたことをもとに、次回、お伝えしたいです。
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