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結婚生活、妻の不満は夫の3倍!その理由とは?

「妻の不満は夫の3倍」の実態とは


不満や葛藤のある妻が、夫の3倍超

これは立命館大学総合心理学部教授で、家族心理学を専門にしている宇都宮博さんによる研究結果です。

シニア層の男女を対象に1995年から96年にかけて調査したところ、男性は結婚生活に満足している人は約8割。女性も約6割は、満足していました。

ただ、あと半数ほどの女性のうち、「夫とわかりあいたいと思っている(いた)のに、わかりあえない」と考える人が、男性の3倍以上を占めるという結果でした。

妻の不満の理由とは


妻の不満の背後にあるものはなんでしょうか?

このような妻の場合、一部の夫に共通する特徴がありました。

「なぜ一緒にいるかなんて考えたこともない。とにかく(結婚生活に)満足している」という人が多いのです。

夫の場合「ご飯をつくってくれる」「洗濯をしてくれる」など期待する役割を妻がしてくれることに満足し、その評価が、結婚生活そのものへの高い評価につながる。

夫は配偶者を道具的、手段的に捉えているのです。

一方の妻は、役割的な評価ではなく、夫と人格的に理解し合いたいと思う。そこでズレが生じて、しんどくなってしまうのです。

ただ、この調査は、1995〜96年と、30年近く前のもの。

さすがに、今の時代になると、このような結果にはならないのではと思うかもしれません。

ところが、2014年にもやはりシニア層を対象に同様の調査をしたところ、結果はほぼ変わりませんでした。

この結果について、宇都宮教授は以下のように述べています。

これほど社会が男女平等と言っても、実態はいまだに女性の方が家事や育児、介護などの「ケア役割」の負担が多いことが指摘できます。
共働きと言っても、家事は女性が多めに負担しているとか、夫は定年退職できても、女性の家事の負担はその後も続くというような場合です。
女性は、元来不満が多めと単純に捉えるのは違います。
不満や葛藤は、男性の家事への関与の仕方などによって大きく変わってきます。

朝日新聞記事より

よい関係を築ける夫婦とは?


では、長年夫婦を研究する中で、どんな夫婦が、よい関係を築けているのか。宇都宮教授によると、

相手を異なる他者、個として尊重している点が非常に大事、とのことです。

これは夫婦2人の間で、いて当たり前じゃないということを意識できているかどうかとうことです。

実際に研究のよると、夫婦ともに配偶者をかけがえのない存在として意味づけている夫婦ほど、夫の家事労働への参加度も、妻の満足度も高いことが確認されています。

では、どうすれば、かけがえのない個として尊重できるようになるのか。

例えば、相手や自分が大病を患ったりするというケースが、シニア層であれば増えてくるかもしれません。

ただ、そのようなタイミングではなく、意識的に生み出すことができなのでしょうか。

宇都宮教授は、結婚記念日など、様々な出来事を夫婦の節目として位置づけて、互いの認識や気持ちを確認したり、すり合わせたりするといった、意識して向き合う機会も大切なのではないでしょうか。と言っています。

相手が一人の個である、自分とは違う他者である、ということは、慣れ親しんだ間柄であればあるほど、忘れそうになりがちです。

ぜひ、夫婦で、相手を尊重するという基本的な立場を維持しつつ、必ずしも同じではないニーズをうまい具合に調整したり歩み寄ったりしたいものですね。


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