【火星まで45日】新しい原子力ロケットエンジンは最短45日で火星にたどり着けそうだぞ

火星には行かなくても、大気圏を越えて地球を眺めてみたいという気持ちはある。

MOONLIGHT MILEという漫画を今読んでいて、危険を顧みず宇宙開発事業に人生をかけている人たちの物語で、こうして命をかけていつかは敷かれるであろう普通の民間人もいけるようになるインフラにつながることをやってくれている。

火星に有人到着するには数ヶ月かかるわけだけれど、数ヶ月も宇宙船の中にいるって、正直しんどいと思う。刑務所ほど居心地が悪いということはないだろうけれど、もうすこし速い船ができないかな。


NASAは数年前から、核熱・核電気推進(NTP/NEP)の要素からなるバイモーダル核推進を開発し、100日で火星移住を可能にする目的で核プログラムを再開している。

今人類は、新たな宇宙探査の時代に生きており、複数の期間が今後数年のうちに月へ宇宙飛行士を送り込む計画を立てている。今後10年間はNASAと中国による火星への有人ミッションが予定されており、やがてはほかの国々も加わるかもしれない。

これらのミッションや、地球低軌道や地球から月のシステムを超えて宇宙飛行士を送るほかのミッションでは、生命維持や放射線隠蔽から電力や推進力に至るまでに新しい技術が必要とされている。

今年のNASAのプログラムの一環として、フェーズ開発のため核コンセプトを選択した。新しいクラスのバイモーダル原子力推進システムは「ウェーブロータードッピングサイクル」を使用し、火星へのトランジットタイムを45に短縮することが可能であるという。トランジットタイムとは、貿易用語で船積み港から仕向け港までの航海日数をいう。

NEPは比推力10,000秒以上、つまり3時間近く水力を維持できるのが特徴であるが、従来のロケットやNTPと比較すると推力レベルがかなり低い。また、電力源が必要なため、宇宙空間での廃熱の問題が発生する。

NTPは速度の変化が大きなミッションにおいて、初期と最終質量分率の調整が問題になる。

そこで、両方の推進方式を含むバイモーダルデザインで、両方の長所を兼ね備えた提案をしている。これにより、比推力が900秒と現在の化学ロケットの2倍の性能を実現するものであるという。

このバイモーダル設計は、有人ミッションの高速トランジットが火星まで45日を可能にし、太陽系の深宇宙探査に革命をもたらすものになるだろう。

従来の推進技術だと最長でも3年かかるという。これらのミッションは地球と火星が最も接近する26ヶ月ごとに打ち上げられ、最低でも6ヶ月から9ヶ月を船の中で過ごすことになる。

これが45日のトランジットであれば、ミッションの時間が月単位で短縮される。

いつかは火星に限らず、金星や水星にもいける現実が近くなったように感じる。

いずれは、人類から火星生まれ、水星生まれの人間が現れるのか。人類の夢が次元を超えていくようになるね。


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