【食べられるドローン】主翼をパフライスにしたドローンを作ったぞ

飽食の時代と言うけれど、たしかに衣食住が整っている国はむしろどれだけカロリーを取らずに済ませるかと言うことに関心がある人が多いと思う。
コンビニの食品のカロリーを見て、どれだけ食べていいかと考える人は少なくないだろう。

山登りをすると、もっとカロリーが必要になるという。動きづらくなってきた時にチョコレートをひとかけら食べるだけで、元気が蘇ってきたという。やっぱり、カロリーは大事だ。

雪山に限らずとも険しい山はあるし、深い森の中で遭難する人だっている。遭難してしまった人が数日後に生きて発見された時、遭難者は焼き肉のタレで生き延びてきたという話を聞いたけれど、なんで焼き肉のタレ?と思った。

災害時に救助がすぐに来れないという状況も発生する。このときに無茶なダイエットで断食をしていたとしたら、衰弱して命を失うリスクが大きくなる。救助者が来られなくても、食べ物だけは届けたい。しかし、ドローンも万能ではない。大きさに見合わず、余り重たいものを持ち運べないのが現状だから。


スイスのスイス連邦工科大学ローザンヌ校の研究者は食料のペイロードを質量の30%から50%に増やすことが出来るドローンを発表した。

ドローンの翼を食品に変えて、たどり着いた要救助者の食料になれる。論文のタイトルは翻訳すると「救助任務のための食用ドローンに向けて:栄養翼の設計と飛行」

ドローンは災害時に人がたどり着けない状況などで役に立つ可能性を大いに秘めている。しかし、従来の配達ドローンは執拗の約30%程度のペイロードでしか運ぶことが出来なかった。ペイロードとは、航空機やロケットの運搬能力のこと。

研究者は、食品が発泡ポリプロピレンに類似しているため、圧縮したパフライス、または餅などをドローンの翼として設計した。パフライスとはいわゆるポン菓子。米を熱で膨らませたアレ。

パフライスは加工も簡単でカロリーも高い。1キロ当たりのカロリーは3870キロカロリーに相当する。このパフライスをレーザーで六角形にカットして組み立てるとゼラチンを接着剤にして翼を作る。乾燥させたら、プラスチックとテープでパッケージする、これで濡れた場所や湿気の多い場所でも分解しない様になった。

このドローンの翼はカロリーを基準に設計されている。この翼のカロリーは約300キロカロリー、朝食一食分程度になる。コレはまだ試作の段階なので、いずれは他の部分も食べられる様な方法を見つけて、水なども運べる方法を見つけていくという。

パフライスだけれど、塩味があればおいしいと思うけれど、喉が渇くからあまり勧められないかな。パフライスの代わりに歌舞伎揚げだったら、カロリーがもっと高くなるかもしれない。

最近は洪水などで、逃げ遅れて孤立する人もいたし、備蓄の中に食用ドローンというのも備えられる様になるかな。


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