【脊髄損傷の回復メカニズム】電気刺激を与えることで歩行可能になるメカニズムが判明したぞ

ずいぶん昔に再生工学についての番組をテレビで見たのだけれど、座骨神経というのが、お尻のあたりから足の先までつながっている神経がある。ここが圧迫されると、足先までしびれる症状が出る。

要はこの神経は足を動かすものなので、コレが切れてしまうと足が動かなくなる。コレを再生しようとする研究があって、犬の座骨神経を再生工学で再生して再び歩ける様になった映像だった。

その映像は10年以上も昔のものだけれど、どうやら神経損傷は工学的なアプローチでも、うまく進んではいないようにみえる。というのも、この手の研究はまだまだ調べる余地が残されているらしい。


スイス連邦工科大学ローザンヌ校の研究で、脊髄損傷により歩行困難になった重い麻痺患者を調査した結果、脊髄損傷後の回復に必要な組織を発見した。
脊髄を電気的に刺激することで麻痺に効果があることは示されていたが、メカニズムが明らかにされていなかった。

電気刺激と強力な理学療法を組み合わせることで、慢性的な脊髄損傷を持つ9人に歩行能力を回復させた。

脊髄は、外科的に埋め込まれた神経伝達物質によって刺激された。患者には神経リハビリテーションのプロセスも受けた。週に4-5回の刺激とリハビリを5ヶ月受け続け、全員が歩行器の助けを借りて少しずつ歩ける様になった。

回復した患者さんの中には歩行時の様髄の神経活動が低下していた。研究チームは歩行に不可欠な特定神経細胞のサブセットに活動が絞り込まれているためだと考えている。

コレは特に驚くべきことではなく、脳でも学習をすれば、成熟するうちに活性化するニューロンが少なくなっていくから。

そこで、研究チームはマウスでこのプロセスをモデル化し、どの細胞が何をしているかを理解することに成功した。

その結果、今まで知られていなかった神経細胞の集団が、用ずいの中間層ないに存在することが判明し、損傷後の神経細胞の交替を促すことがわかった。

その組織はSCVsx::Hoxa10ニューロンと呼ばれる細胞で構成されており、脊髄損傷後の回復には不可欠の様で、この細胞を破壊されたマウスは買う服が阻害されていることがわかった。

つまり、この神経組織の活性化が麻痺後の回復におおきくか関わってくる。つないだだけではうまくいかない。しかし、このニューロンだけの話ではなく、まだ解明されてないことがたくさんあるという。

しかし、このメカニズム1つわかれば、さらにわかることが増えていくだろう。脊髄損傷患者にとっても明るい展望が見えてくるといいけれど。


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