【サプライズはほどほどに】サプライズギフトで感謝の度合いは高まらないぞ

サプライズは感謝を高めない?新研究の驚きの結果

感謝の度合いを高めるためにサプライズが有効かというアイデアが覆りつつあります。上智大学の研究チームが行った新しい研究によれば、サプライズによって感謝が高まるという一般的な仮説は支持されないという結論が導かれました。

サプライズと感謝の関係

感謝の重要性は、人間関係において広く認識されています。感謝の表現は、他者の善意に感謝することで、関係を深め、社会的なつながりを強化します。このため、サプライズギフトや予期せぬ好意の行為は、感謝を高める手段として一般的に受け入れられてきました。

しかし、上智大学の研究者は、感謝の度合いを高めるためには、サプライズが本当に有効なのかを厳密に検証しました。その結果、サプライズによって感謝が高まるという仮説に疑問符をつける驚くべき結論が導かれました。

実験の背後にある仮説

サプライズと感謝の関係についての研究は、これまで一般的な仮説に基づいて行われてきました。その仮説とは、「その恩恵がなかったら」と事前に予期することで、感謝の度合いが高くなるというものです。しかし、この仮説は、実際にはどれだけの根拠があるのでしょうか。

実験1:事前の予期による感謝の度合い

最初の実験では、サプライズによって事前の予期が変わるかどうかを検証しました。大学の新入生に対して、あるシナリオを提示しました。一部の学生は、あるイベントでプレゼントが用意されていることを事前に知っていました。他の学生は、プレゼントが用意されていないと予期していました。その後、実際にプレゼントを受けた場合、どのグループがより感謝の気持ちを抱くかを調査しました。

結果は、事前の期待によって感謝の度合いは変わらないことを示しました。つまり、サプライズ要素が感謝に大きな影響を与えなかったのです。

実験2:事後の反実仮想と感謝の度合い

次に、事後の反実仮想が感謝に与える影響を検証しました。学生たちは、あるシナリオを通じて、実際には恩恵を受けた場面を再び想像し、感謝の度合いを評定しました。また、同じ学生たちには、その恩恵を受けなかった場合を想像する課題も与えられました。

結果は、実験1と同様に、事後の反実仮想によっても感謝の度合いは影響を受けなかったことを示しました。つまり、過去の恩恵を振り返ることが感謝の度合いには影響を与えなかったのです。

新しい視点と結論

この研究は、サプライズが感謝の度合いを高めるためには有効ではない可能性を示唆しています。感謝は、単なるサプライズに左右されるものではなく、より深い感情や善意に裏打ちされています。感謝の度合いを高めるためには、相手の喜びやニーズを考慮し、思いやりを示すことが鍵となるかもしれません。

この研究は、感謝に関する理解を深め、人と人のつながりを円滑にする感情反応について新たな視点を提供します。サプライズに頼るのではなく、相手が本当に喜ぶことを考える思いやりが感謝を高める鍵かもしれません。

ChatGPTより作成


フラッシュモブっていう、突然町中でパフォーマンスが始まってしまうというサプライズイベントが一時期流行っていたけれども、最近見かけなくなったというか、タイムラインや動画でも見かけなくなっていた。

以前に、こういう過剰な演出が苦手だという人がいて、結婚式の披露宴ではそういうのはやめてくれと言い置いていたのに、披露宴でフラッシュモブが始まってしまい、その人は泣き出してしまって式が大惨事になったという話があって、サプライズというのも年齢関係なく心臓によくないのだから、相手を見て考えようねと思う。

感謝というのは、与えられるときに抱くものだから、驚きを加えたところで、驚きが混じった感謝だから、インパクトは強くても、抱く感謝の度合いは変わらないんだろう。

感謝の度合いは変わらなくても、心に残る演出はきっと覚えてくれるだろう。サプライズの演出はともかく雰囲気つくってあげるのは大いにアリだと思います。

#日本の研究

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