腸チフスのメアリーさんなど

腸チフスって伝染病があるんだけれど、メアリー・マローンさんは自身が保菌者だったにもかかわらず、症状がなかったので本人は他人に感染しているよって言われても、まるで信じなかったみたい。

このマローンさんは料理人で、この人が作った料理で腸チフスをうつしまくっていたというのは間違いなく、

保菌者だと判明したのでブロンクス側に浮かぶ、小島のある病院で隔離された。

新聞にも報じられていたから物見遊山よろしく、その手の機関の人もよく訪れていた。

だけど、本人は保菌者じゃないって、ずっと主張していたんだけれど、裁判で料理人を辞めるって条件で釈放された。

所がこの人まるで懲りた様子もなくて、名前を変えて料理人続けておった。なんてことを。

結局元の病院に戻されて、そこで生涯を送ることに。

病院の脱走もしてたくらいなので、相当に意志が強い、というか頑固な性格だったんだろう。公衆衛生を理解していない人には分かって貰うことが難しいことだって歴史は証明している。


自分が危険な人間だと自覚できないことって、往々にしてあるもんだ。

自分は分相応に生きて、慎ましく生きているって、他人に迷惑を掛けず、むしろ社会に貢献しているのだと強く自覚している人ほど、

根性が据わっていたりするモノだよね。

Twitterのタイムラインとかみると明らかにおかしいことを書いていたりもするんだけれど、とくに思想的なことはね。

他人にたたかれると自分が正しいから逆風が吹くのだと勘違いする人っているんだよ。

そういうメンタル強い人が信念強いかわりにその先は奈落に続いているとしても、戸惑わないから。しかも他人を巻き込んでな。

で、決していなくならないし。そういう人は指導者の資質があるので、人が寄ってきて生きのこっていたりするもんなんだな。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?