死を意識すると本当にパフォーマンスが上がったぞ

交通事故に遭ったときなど、自分が死ぬと意識したとき周りがスローモーションに見えてくると言う現象があるというのを、様々な人が経験しているという。

この現象はタキサイキア現象と呼ばれていて、ギリシャ語で頭の中の速度という意味だとか。海外ではタキサイキア現象が本当に起きるのか実験をした記録があって、

神経科学者のデイヴィット・M・イーグルマンと言う方が、ボランティアを募って、23人を45メートルの鉄塔から後ろ向きに落としたそうな。もちろん防護ネットがあるから誰も死ななかったようだけど、

実験した結果、ボランティアのほとんどがスローモーションに感じたという。

いわゆるドッキリ実験だけど、お金もらえるとしてもこういう十件は受けたくないし、やったらやったで高いところにいられなくなってしまうかもしれない。だけど、タキサイキア現象を経験できたら、次はもっと容易な方法で体験できるのではないかと思う。


アリ砂大学の研究では死を意識させるとパフォーマンスが上がるかもしれないと実験を試みた。

バスケットボールのプレイヤーに協力してもらい、1分間にできるだけシュートを行うゲームをしてもらう。半数は普通の姿の研究者が指導して、残り半数には「Death」という単語を組み合わせて描かれた頭蓋骨のプリントしたTシャツを着ていた研究者が指導した。

すると、頭蓋骨のプリントをした研究者が指導したグループが多くのシュートを成功させ、成功率も30%も高かったという。

死にそうな経験をしなくても、集中力を高めることくらいは出来そう。これを真に受けて、指導員がみんな不気味なワードを身につけてしまうようになったらと思うと落語のようになってしまうね。

まあ、人間は恐怖にすら慣れることが出来るので、これが通じるのも最初のあたりに限るんだろうと思うけれど。


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