【食欲減退効果のメカニズムを】激しく運動して食欲がなくなるメカニズムを解明したぞ

学生の頃は体育系の部活動で激しく運動をしたモノだけれど、熱中症になりかけたこともあったし、筋肉痛やマメを作ることもよくあった。それだけ動いても、食欲が出ないと言うことは無かったけれど、まだ運動量が足りなかったのかも。

六三四の剣というマンガで学生達の夏合宿で、いっぱい稽古をした後、とんかつが夕飯のおかずに並んだけれど、一口食べたらトイレに走るシーンがあって、体育会系の本気のところはこういう場面が往々にしてあったんだろうと思う。

消耗しているから、身体を育てるためにもしっかり食べた方がいいけれども、どうやら身体は危険になると食欲を抑えて生存本能を発揮させる機能があるらしい。


アメリカ、スタンフォード大学の研究では、激しい運動した時に分泌される物質「N-ラクトイルーフェニアラニン」がマウスの食欲を減らして、食べる量を半分にしていた。

運動をすることによって、健康になるという結果につながるメカニズムは謎に包まれていた。

運動によって変化する血液成分を徹底して検出をおこなったところ、乳酸とアミノ酸の一種である「N-ラクトイルーフェニアラニン」が特に大きな変動を起こしていた。

そこで、高脂肪食で肥満になったマウスにたくさんのN-ラクトイルーフェニアラニンを注射してみたところ、1時間のウチにマウスからN-ラクトイルーフェニアラニンはなくなったが、12時間は食欲が減少して、食べる量も半分まで落ちた。

そして、食事量が減ってもエネルギー量も落ちていなかった。

食事量が減ると消費エネルギー量も減ってしまうモノだけれど、このN-ラクトイルーフェニアラニンで食欲を抑えることが出来れば、減量にもつながってくるだろうし、食が細くて活動的に動けない人にも、恩恵にあずかれるかも。

それでも、減量につながるめざましい研究を見かけているけれども、なかなか日常ではお目にかけない。おそらく、治験の段階か減量外来なるものができないと、こういうものを利用できないのかな。


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