こどものブロッコリーが嫌いな理由は口内細菌が悪さしてたぞ

そういえば、子どもの頃はブロッコリーとかカリフラワーとか、あまり口にしていなかったような。あのもっこりした形が気味悪くて口にしたくなかったというもので、つまり食わず嫌い。

ちなみにキノコは今でも食べられない。小学生の頃の給食で無理矢理食わせられたことがあって、それからずっと後になってキノコ鍋とか食べてみたけれど、キノコが主張したキノコ味がどうしても好きになれなかった。もうキノコの味に嫌悪感を抱くようになってしまった。

キノコが好きな人はいるし、キノコを出汁にした料理があるわけで、キノコのうまみを好む人は一定数いることを十分に認識している。つまりは全体からしたら、キノコはうまいと言うことだ。でも、自分はキノコはまずいと感じている。

この心理的な嫌悪感を払拭するには、凄腕のサイコセラピストに心理療法をしてもらうか、サバイバル的な環境にうつされて、自らキノコを採取して生き延びる戦略を選択するか。とりあえず、医療系の食事指導にキノコを勧めてくるのはやめていただきたい。


Journal of Agricultural and Food Chemistryに掲載された研究では、ブロッコリーやカリフラワーが嫌いな子どもは酵素を分泌する細菌がたくさんいるという。

システインリアーゼと言う酵素は口の中に生息する様々な種類の細菌によって生成される。この酵素はアブラナ属の野菜の細胞にも閉じ込められている。

これらの酵素は分解プロセスによって、刺激臭の分子に変換されるという。大人はこれらの酵素を少しずつ分解するので、あまり気にならないが、子どもは最大で十倍の硫黄のような匂いを感じる可能性があるという。

つまり、子どもはカリフラワーとかアブラナ属の野菜をたべると卵の腐ったようなにおいを感じているかもしれない。

そういうわけなので、子どもがアブラナ属の野菜を嫌っていたら、それは自分らにはわからない不快な経験をしているのだろう。とりあえず、無理に食べさせてはいけない。

無理に食べさせては偏食が加速する。子ども達の感覚では自分らの感覚と違って、嫌いな食べ物はゲテモノと同じように見ているかもしれないから。むかし、焼きそばに付いている紅ショウガを残したら、人間じゃないと言われてしまったけれど。今は食べられるよ。


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