見出し画像

好きじゃないことでも勝負して良い。(それでも勝てる!)

好きなことで生きていく、得意なことで生きていくという風潮。

まっこうから否定する気はないですが、それ以外の、しかもけっこうオススメの考え方があります。
とりわけ、サラリーマン社会で生きている方々にとって。

人の苦手で勝負する

それは『人の苦手で勝負する』こと。
言い換えるならば、『周りが苦手だと思っていること、あるいは組織として弱い部分で勝負する』ということ。

もちろん、好きなことや得意なことで食べていけるならば、それに越したことはないですが、リアルにそれで大成をおさめている人は、実はそんなに多くないのではないでしょうか。

理由はいくつかありますが、とりわけ1つ挙げるならば、少なくとも私の周りで言えば、『小中高(大)→社会人となる過程で、実は多くの人が金太郎飴的な経験・教育を受けてきているから』です。

それにより、同じ組織(会社・部署)の人たちと比較すると、ビジネスにおける強みや嗜好・苦手なことは、結構近い領域の中にハマっているのではないかと私は考えています。
べん図の重なりが大きいというイメージですね。

そのため、得意なことの競争率が結構高い。
皆んなが登る山で一等賞をとるのはとても大変。
勝率もコスパも悪い。

それでも日々が充実して楽しいなら良いですが、往々にして、ビジネスにおける勝ち負けや優勝劣敗は、ポジションやお給料の差として表れるのも事実。

そうなると辛くなる時もあると思います。

そうであれば、別の考え方で勝ち筋を見つけることもアリなんじゃないか?
というお話です。

冒頭にも書きましたが、それは『人の苦手で勝負をする』こと。
とりわけ、サラリーマンの壁にぶち当たっている方には、ぜひ一度立ち止まり、考えてみてほしいのです。

今の得意・好きは将来の得意・好きとは限らない

今得意なこと、今好きなことが未来永劫そうだとは限りません。
逆に、勝ちパターンを作ることで後天的に得意になったり、好きになったりすることもあるのです。

人間誰しも、成果が出たり、認められたり、頼りにされると嬉しいもの。
そして、嬉しいことを引き起こしてくれるモノコトを好きになり、大事にし、そして伸ばしたいと思うものです。

そう、入り口は好きでなくても得意でなくても良いのです。

大事なことは、自分がどうではなく、今置かれている環境で、どうすれば勝てるのか?
これを探すにつきます。

勝ち筋を探す方法

どういう目線で探せば良いか?
それはたった一つ。
組織や同僚が苦手としている仕事
これを探すにつきます。

私は大手2社を経て、今現在はあるベンチャー企業で部門長をやらせていただいています。

周りから見ると、40歳手前にしては順調なキャリアに見えるかとしれません。
でも実はそんなことはなく、自分のやりたいこと、得意だと思っていたことでは全然歯が立たず、挫折し、遮二無二もがいてきました。

きっかけは1社目での若手社員の時。
終電間際の帰り電車の中でふと気がつきました。
「この仕事って自分がいてもいなくても関係ないのでは?」
めちゃくちゃモチベーション下がりました...笑
でも辞めても仕方ないし、何か別の切り口で仕事やらせてもらおうと思い、当時はマンションの企画・営業職でしたが、最も苦戦している物件だけをやらしてもらうよう打診しました。

明らかに周りは、「ラッキー!(喜)」って顔していました笑

その後の仕事が大変だったことは言うまでもありませんが、スタートが苦戦物件なので、少し成果が出るだけでも、周りからは賞賛されました。
(今思えば大したことはやっていなかったのですが笑)

そんなこんなで、いつも皆が蓋をしたくなるようなプロジェクト・仕事を受けるようにしてきました。

勿論、運や縁の要素も多分にありますが、そうした戦略がはまったことも、今のポジションに就けている大きな要因の一つであると私は思っています。

実は、今の職種(ジャンル)も自分にとっては得意ゾーンの外であり、なんなら昔なら好きではない職種でした。
それでも部門を任せていただけるようになりました。
今はこの仕事に強い誇りと責任を持っています。

なぜうまくいったのか?


それは、その領域が今の会社にとっての弱点であり、皆が避けがちなジャンルであり、そこに自ら飛び込んだからです。
当時から何もスタンスは変わっていません。

当然周りは重宝してくれます。
「面倒な仕事を引き受けてくれたな、しめしめ」と思っている人もきっと沢山いたと思います。

それでも良いのです。
誰も登ってこない山を登るということは、自分のペースで登山することができ、尚且つ、少し頑張れば頭1つ抜けて見えます。

極端な言い方をすれば、『誰も登りたがらない山を見つけて、登り始めた時点で、実はほぼ勝ちが確定している』のです。

勝ちパターンが見えてくると、その仕事がもっと好きになり、もっと努力するようになる。
そうすると、より良い成果が出て、また周りから認められて、その仕事をもっともっと好きになる。
そんな好循環が生まれます。

勝負するのは誰かではなく、昨日までの自分という構図になり、精神衛生上もとても心地よくなります。

キャリアもブルーオーシャン戦略

感の良い方はお気付きかもしれませんが、要はブルーオーシャン戦略を取るべしということです。

好きかどうかではなく、倍率の低い分野で勝負をする。
そうした方がマーケットリーダーになりやすい。

ことさら仕事なんてのは、ニアリーイコール暮らしの大半を占める、とても重要なイベントです。

だったら、倍率の高いレッドオーシャンで心身を削りながら取り組むのではなく、自身の裁量で、自身の勝ち方で、実際勝てるフィールドに身を置いた方が、暮らしやすいに決まっているのです

少なくとも私は自身の経験上、強くそう思っています。

最後に

私は明らかに凡人で、人より秀でた才能はないと自覚しています(笑)
いや、なんなら世の中の大半はそうなのだと思います。

だから、成功者が書いた『得意なこと、好きなことで勝負する』というフレーズには大なり小なり違和感を感じています。
必ずしもそうではないと。

同じように悩み、壁にぶち当たっている人に、違った切り口の勝ちパターンが届くと良いなと思い、週末にnoteを方々と書いてみました。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

この記事が参加している募集

仕事について話そう

仕事のコツ

with 日本経済新聞

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?