フィーゴは若林豪みたいになっていく

Netflixで配信されている「フィーゴ事件」を観た。

サッカースペインリーグの二大巨頭、レアル・マドリードとバルセロナ。
長い歴史の中で強烈なライバル関係にあるこの2チームは多数のスター選手を擁する強豪チームで、レアルとバルサの対決は「エル・クラシコ」と呼ばれ、両チームのサポーターはもちろん世界中のサッカーファンが注目する試合になる。

フィーゴは2000年にバルセロナからレアル・マドリードへの移籍をした。ライバルチーム間の禁断の移籍、それも当時史上最高額の移籍だった。

2000年代は、実家でWOWOWに加入していたこともあり、私が一番スペインサッカーを観ていた頃だった。
私がサッカーを観始めた頃は既にフィーゴはレアル・マドリード所属で、バルセロナの本拠地カンプ・ノウで試合をするとフィーゴに向かって沢山のゴミが投げつけられるショッキングな光景が印象的だった。
後になってフィーゴがバルセロナからレアルへの禁断の移籍をしたことでバルサファンからめちゃくちゃ嫌われているという事実を知ったが、私はレアルファンなので別に良かった。

今日、友人宅に遊びに行ったら「なんか適当にNetflixとか観ててよ」と言われたので配信されているコンテンツを見ていたら「フィーゴ事件」を見つけた。
当時の移籍騒動について、騒動の渦中にいた関係者たちが、なによりルイス・フィーゴ本人が語るという貴重なドキュメンタリーだ。

当時フィーゴはとんでもない移籍金に釣られた守銭奴と揶揄されていたが、フィーゴが抱えるクラブへの不満、レアルとバルサそれぞれのクラブ会員会長総選挙にまつわる政治的思惑、メディアの戦略が複雑に絡み合い世紀の移籍劇が引き起こされたのだということが分かった。
なんか半沢直樹みたいだった(半沢直樹見たことないけど)。

一緒に観ていた友人は全くサッカーに興味がないしフィーゴの存在も知らなかったのに、内容の面白さと見事な編集に惹きつけられて最後まで楽しんで観ていた。

あと、当時のフィーゴのプレイ映像が挿入されているのだが、当時「世界最高のプレーヤー」と言われていただけあってめちゃくちゃ上手かった。マジで別次元のプレーをしていた。

Netflixを視聴する環境がある人たち全員に観てほしい作品だと思った。

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