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今更マトリックス見た感動を書き記す

こんにちは、僕だよ(三です)
タイトルの通りです。一般人がマトリックスを見た感想を語るよ。
「この映画をもし見ていないよ」って人は今すぐnoteを閉じてマトリックスを見ていってね。(アマプラ入れば見れるよ)
なぜなら、この映画を初見で見た感動を奪う行為は罪だと思ったから。
じゃあ、本編に入るね。


ふんわりとした内容

まぁ、ここを読んでるのはマトリックスを見た人間だけだと思うから必要ないと思ったけど、僕の脳内を整理するためにも書くよ。でも、普通にあらすじを書くだけだとつまらないからライトノベル風タイトルで要約するね。

多分、こう

水槽の脳ってご存じですかね?
「私たちの見ている世界は虚像で電極から脳に送り届けられた電子信号によって見せられているだけで、リアルな世界は脳と電極しかないんやで~」
っていう思考実験的なやつです。
あれにSF的解釈とアクションとすっごい演出技法を全部混ぜて煮詰めたもの=マトリックスみたいなイメージでいいんじゃないかな。
主人公はコンピュータ強強君なんだけど、ある日この世界が偽物だと知らされて人類を管理しているAIにみんなで歯向かおうぜbabyってノリだね

演出面について

さて、僕は演出とかに詳しくもないからかなり当てずっぽうなことを言うかもしれないけど、この映画は「静」の映画なんだよ。
もちろん、アクションは派手だし、飛行機は爆発するけど常に暴走して動き回っているわけじゃない。しっかりと攻撃一打一打がぴたっと止まるし、有名な銃弾をかわすシーンでは、スロー再生で銃弾の軌跡が分かるようになってる。「早さ」を「スロー」で表現するというまったく逆のことをしてるのに、それが逆に早さを強調するというよくよく考えればマジで意味わかんないことしてる。この技法を最初に発見した人間は天才だと思う

銃弾避けるやつグッズ化してて笑った

物語について

僕はこの作品をSFだと思って見てたんだけど、見終わったときのジャンルは「性格の悪い怪談」だった。
これは決して悪口でもディスでもなくて、なんなら大好きなジャンル。
まず大前提として、この話ってフィクションなわけじゃん。
でも、この話を空想と言い切る根拠は事実僕達は持ち合わせていないんだよ。だからこの話には可能性が残ってる。
もしかしたら「ありうる」という砂粒ほどの小さな可能性が。
ありえないと分かっていても、頭の片隅では疑わずにはいられない。
徐々に思考を侵食していく得体のしれない可能性という気持ち悪さ。
僕はこういう要素のある作品を「性格の悪い怪談」と言っているんだ。
で、この映画の最後は明確には描写されていない。
彼らはAIを倒すことができたのか?
預言者の言葉の真の意味は何なのか?
それらすべては観客である僕たちに託す形で終わってる。
だから最後に、この映画が小さくささやいてくるんだよ
『君たちの見ている世界は本物かい?』
電話ボックスからEDと共に登場する主人公を見て鳥肌が止まらなかった。
こんなおぞましい恐怖のパスを、なんて爽やかに表現するんだってね。

エンタメ性について

この作品、今感想として書き記していくと結構哲学チックな話が土台にあるんだけど見てる間はそんなことをまるで感じないエンタメ性があるのがすげーと感じた。これは書き記す作業をしていないと気づかなかった。
正直水槽の脳なんて気持ち悪い仮説じゃないですか。
まともに生活してる人に水差してニチャってる哲学者の顔が浮かぶじゃないですか。
でもこれをSF的に解釈したことでこの理論の堅苦しさを緩和して、薄気味悪さとファンタジーな魅力を最大限に引き上げてる。
加えて、難しいテーマを分かりやすく描写して観客を置いてかないようにしている。特に優しいと感じたのは主人公の髪形を仮想世界と現実世界で分けてくれたこと。このおかげで「あれ、今どっちの世界?」っていう二つの世界の境目が曖昧になってよく分かんなくなる問題がなくて純粋なエンタメとして問題なく楽しめるようになってるのが最高だった。

終わりに

はい、ということで3つの観点から僕のマトリックスの感想は以上となります。正直、2時間前に見終わってその熱量のまま書いたんで表現が怪しいところとか不備が沢山あるかもしれないけど、いったん全部言葉にしないと落ち着かないタイプのオタクなんで許してください。
また、皆さんの感想もあれば聞いてみたいです。
それでは、バイバイ


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