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#18 チョコレート嚢胞の手術を受けてきました

久しぶりの投稿になります。

左の卵巣にできていた大きなチョコレート嚢胞の手術を先日受けてきました。

チョコレート嚢胞の手術がどんな感じだったか赤裸々に書いていきますので、もしこれから手術うけるよ!という方はぜひ参考にして下さいね。


これまでの経緯としては、

重い生理痛で救急車で運ばれる→婦人科受診→卵巣にチョコレート嚢胞があることを告げられる

という感じです。

私は現在、体外受精のために準備をしている最中でもあるので、本当は次の月経周期でもう一度採卵し、ある程度受精卵を確保した上で、チョコレート嚢胞の手術を受けることになっていました。これは手術をすると卵巣の働きが弱くなり、卵子ができにくくなってしまうからです。
しかし1回目の採卵後、予想外の腹膜炎に見舞われ、次回の採卵でも同じことが起こる可能性が高く、体への負担が大きすぎるということで2回目の採卵は断念。

そのまま1ヶ月後にチョコレート嚢胞の手術を受けることになりました。

私は左の卵巣が9センチの大きさまで腫れており、このまま放っておくと、

①癌化する可能性がある
②重い生理痛が続く
③もし妊娠した際に、圧迫されて破裂したりねじれたりする危険性がある

などの問題があります。

とにかく重すぎる生理痛にずっと悩まされてきて、特に手術前の生理では夜中に叫び声をあげるほどの激痛だったので、私としてはもう早く…!早く取り除いてほしい!!の一点でした。
チョコレート嚢胞は再発しやすいため、卵巣を全摘出することもありますが、私の場合はこれから妊娠を目指しているところなので、卵巣は残す形で、増えすぎている部分のみを切除する手術を受けることになりました。


具体的には、腹腔鏡での手術(おへそとお腹に4つ穴をあけて行う手術です)となり、5泊6日のスケジュールでの入院をしました。

1日目

初日はお昼の11時に病院へ行き、必要な手続きを済ませたら真っ先に、「お昼ごはんの前に、これ飲んじゃって下さい!」と、コップに入った薄黄色の下剤を渡されました。
入院前の事前説明で、この下剤がすぐに効きすぎてトイレに間に合わなくなる人もいる、できれば生理用のオムツ型ナプキンをしておいたほうが安心です!と説明を受けていたので、もちろん万全の体勢で挑みました。

…結果、とくに間に合わなくなることはなかったですが、15分ぐらいトイレにこもるというのを5回ぐらいは繰り返しました。
先生からも、「なるべく腸空っぽにしてほしいからね、どんどん出してねー!」と背中を押されたのでトイレにこもれるだけこもっていました。

他には、手術前の準備として恥骨付近の毛の剃毛があります。
VIO脱毛をしている女子が多い昨今ですが、恥ずかしながら特にそういったことに意識を向けるきっかけがなくここまで来てしまったため、看護師さんに謝り倒しながら剃ってもらいました…。自分だけだったら恥ずかしすぎますが…でも思ったよりたくさん剃られるので、自己処理は事前にできなかったかなと思います。心配な方はもうお任せしちゃいましょう!

他には、手術日も含めると3日間はシャワーを浴びることができないので、シャワーを事前に浴びたりといったところでしょうか。あとは事前に先生から手術や麻酔についての説明と診察がありました。

こんな感じで、手術前日は下剤、剃毛、シャワーで終わりです。

2日目(手術日)

そして手術当日。
朝の10時までにOS−1という経口保水液(アクエリアスみたいな飲み物)をペットボトル3本分飲むように言われており、ガブガブ飲み続けました。
それとともに、腸のものはすべて出し切る!ということで看護師さんに浣腸をしてもらいます。個人的には下剤よりもこの浣腸がきつかった…というのも、いれてもらってからわりとすぐ便意がくるのです…。
看護師さんにも、すぐトイレ行ってスタンバイしてもらっていいですよ!と言われたのでそのままトイレにかけこみ、またしても15分ぐらいはこもりました。

手術は15時から。
午前中に浣腸とOS−1を飲み干す以外に特にやることはなく、しいていえば空腹と戦いながら、早めに手術衣に着替え、血栓防止用のストッキングを履いて準備しました。
午後になってからは夫も病院にかけつけてくれたので、2人でのんびり待機しているとついに手術室へ呼ばれました。

チョコレート嚢胞の手術は腹腔鏡でやるため、全身麻酔になります。

全身麻酔は人生初!
ほんとにかかるのかなぁ、どんな感じなんだろうと正直ちょっとワクワクもありました笑

麻酔をしてくれる先生や看護師さんと世間話をしながら背中に痛み止めのための管を入れてもらい、「じゃあ眠くなる薬いれますからねー」と言われたのを最後にそこから先の記憶は一切なくなりました。
眠くなる!って思うスキも無い。

半分夢をみているような気分でふわふわしていると、「ぱた子さん!終わりましたよ!」と大きい声がして肩をばしっと叩かれたので急に目が覚めました。
何が終わったんだろう?!と一瞬びっくりしましたがすぐに、あ、手術受けてたんだ、と思い出しました。
担当の先生が「ぱた子さんおつかれさまでした。無事、おわりましたよ。」
と言って顔をのぞき込んでくれたので、なぜか安心して涙がでてきました笑

15時から始まり、ようやく手術が終わったのはその日の18時半。

その後、夫とも再会し、そのままもといた病室へベッドごと運ばれました。

そこでめでたしめでたし…となればもう何も言うことはないのですが、
むしろ手術後が苦難の連続でした…!!

まず、病室についたときぐらいから、あまりの寒さに震えがとまらなくなっていたのです。

麻酔がかかっていると体温が低くなるそうなのですが、そこから目覚めるときに体温が急に上がることで寒気がでるそうです。

よく風邪をひいて悪寒がすることがありますが、それを何百倍かにした感じの、とにかく猛烈な寒気です。

あまりの寒さで震えまくっていたせいでベッドはガタガタ揺れるし、せっかくそばにいてくれている夫にも寒い…寒い…としか話していませんでした。
夫も心配して手を温めたり服をかけたりとそばで励まし続けてくれていたのですが、コロナ禍ということもあり、本来病室にいれるのはたったの15分。
看護師さんに「ご主人は帰ってください!」
と言われてしまったのでいよいよ帰らざるを得なくなり泣く泣く別れを告げました…。

その後も寒気と戦い続け、1時間ほどでもとの体温に戻ったかと思いきや、今度は熱が出始めて汗だくになり、ナースコールで看護師さんにきてもらって寒気対策で置いてもらっていた電気毛布をすべてとってもらいました。本当に、暑いんだか寒いんだかわけのわからない感じで看護師さんには申し訳なかったです。


そしてもうひとつは、鼻につけている空気の管の息苦しさと、尿管&足につけている血栓防止用のマッサージ器の痛みです!
これがなんともくせもので、もちろん、必要なものとは分かっているのですが、鼻につけている管からは絶えず空気が入り喉を乾燥させてくるし、尿管のある部分はにぶい痛みがあり、かといってマッサージ器のせいで寝返りをうつこともできず、腰や足がしびれて全く寝れないのです。
手術当日の夜はほとんど一睡もできず、尿管の痛みや足腰のしびれと格闘しました。
睡眠導入剤もいれてもらいましたが1〜2時間ほどしか効かず、あまりに辛いのでもう一度入れてもらおうとすると、「もうこれ以上できることはありません!」と言われてしまいました。睡眠導入剤、連投はできないみたいです…。

もう、手術当日の夜はほんっとうに疲れました………。

1時間くらい経ったかな?と思って時計を見ると15分ぐらいしか進んでいなかったり、もう朝だよね!と思って時計をみると夜の10時だったときの絶望感は何とも表現し難いものがあります泣


3日目から退院まで

それでも、明けない夜はない。

無事に次の日の朝がやってきました。

事前のスケジュールで、翌日に歩けるようになれば尿管が抜けることを把握していたので、とにかくこの痛みから早急に解放されるべくいち早く歩けるところを見せよう!と強い覚悟と意思を固めていました。


まちに待った朝担当の看護師さんも来てくれて、手術衣から普段着への着替えの介助もしてもらい、あとは歩いてトイレまでいけたら尿管抜きましょうか!と言われました。

まちに待った瞬間。

よしっと立ち上がり、フラフラとトイレへ向かい、便座に座り、看護師さんが「よかったー!歩けましたね。じゃあ尿管ぬきますからね。ゆっくり息はいてください。」と言われている間に、だんだんと看護師さんの声が聞こえなくなり、視界がぼやけていきました。

「……!ぱた子さん!どうしましたか!大丈夫ですか?!血圧はかりますね……だいぶ下がってます。いったんベッドへ戻りましょう。車いすもってきます!!」

長い間、ずっと横になっていたところで急に立ち上がったため、血圧が急に低くなってしまい、尿管が抜けるあとちょっとのところで強いめまいを起こしてしまいました。

それと同時に、全身からこれまでにないくらいの脂汗がどっと吹きでてきました。

急激な血圧の低下から、一時は意識がとぶ寸前までいきましたが、幸い看護師さんが迅速に手当てしてくれたおかげで事なきを得ました…。
手術ってこわい…。

尿管はしばらくベッドで横になって休んでから、もう一度歩くのに再挑戦し、無事抜いてもらうことができました。
その後は、足のマッサージ器もとれて徐々にしびれも収まり、手術翌日の午後からはだいぶ元の状態に回復していきました。

また、腹腔鏡での手術のあとは、お腹を手術するときに炭酸ガスでふくらませているため、そのガスが体内に残ってみぞおちや肩が強く痛みます。
その痛みだけはしばらく続き、寝返りをうつときにかなり体力を使いましたが、手術後2日目ぐらいに、背中の痛み止めの管を抜いてもらうころになるとだいぶ良くなり、元通りの体調に戻ることができました。

退院する前日には、3日ぶりのシャワーも浴びることができ、身も心もさっぱり!
先生からも退院の太鼓判を押してもらい、無事6日間の入院生活を終えました。


もちろん個人差はあると思いますが、手術当日夜から翌日の午前中にかけてを乗り越えれば、あとはそこそこなんとかなるので、これから手術を控えている方はその時間だけ頑張って乗り切って下さい。

何回も言いますが、明けない夜はありません!

これから


今後の予定としては、また1週間後に術後の経過を診てもらって、問題なければ次の周期からいよいよたまごをお腹の中に戻していきます。

しばらくはあまり激しい運動はできないので様子を見ながら、少しずつもとの生活に慣らしていき、無事にたまごをお腹に迎えるべくこれからも温活に努めていきたいと思います。

まずは簡単なヨガと毎日のお灸から再開していこうかなーと思っています!


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