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もう一度観返して確認したくなる! 韓国映画【スウィンダラーズ】

韓国での公開は2017年(日本は2018年)。飛ぶ鳥を落とす勢いのヒョンビン主演映画だから、観た人は多いのかな。

私は愛の不時着にはハマれなかったのですが(そもそも独り言が多い、同じことを何度も繰り返す、そして長い、という韓国ドラマのフォーマットにどうもついていけないのです)、そんな私でも恐れおののくほどのヒョンビンのカッコ良さ。何ですかこの人、現人類のスタイルの究極形ですか?なんであんなに手足が長いのですか??

ものすごく簡単なあらすじはこんな感じです。
ある日、韓国中を驚がくさせた詐欺師チャン・ドゥチル死亡のニュースが発表となった。しかし、ドゥチルはまだ生きていると確信している、詐欺師だけをだます詐欺師のジソン(ヒョンビン)は、事件の担当検事パク・ヒス(ユ・ジテ)にドゥチルを捜し出し、逮捕することを提案する。(映画.comより)

実際に起こったマルチ商法詐欺事件をモデルにしている映画。
ヒョンビンと検事であるユ・ジテを筆頭に、詐欺師の寄せ集めでできたチームで詐欺師チャン・ドゥチルを追っていきます。検事がバックについているので、めちゃくちゃお金をかけ、練りに練った作戦が行われていく過程はなかなか見ごたえがあります。また、信頼関係で繋がったチームではないからいろんな思惑があり、それぞれ何を考えているか分からないのでヒヤヒヤしたり…。

検事のユ・ジテは後ろ暗い雰囲気をずっと醸し出してますが、映画全体は明るいタッチで楽しく観られます。だけど後半から雲行きが怪しくなり、気分的にかなり辛くなって、嫌だなーという気分マックスの時にそれをすべて発散するような展開が待っています。

最後のしてやられた!感は、すっごく良かったです。そういうことだったら一体、あの時はどういうことだったんだろう・・と、観直してしまいましたから。どんでん返しの効果は抜群なのですが、どうもこの映画、スカッとしないんです。

一つは、後半の展開のもたつき感。登場人物が多すぎて色んなことやりすぎてとっ散らかってる気がするんですよね。
もう一つは、なんと言っても最後のTo be continued。続編は嬉しいけど、事件そのものを次回に引き伸ばさないで欲しかった…。それは禁じ手でしょう。個人的にはバックトゥザフューチャーのTo be continuedにもストレスを感じるタイプだったもので(笑)。

ヒョンビンのキャラに合った映画だと思うのに、ちょっとぐだぐだしていて名作とまではいかなかったのが残念。それでも充分楽しい映画ではあります。

極私的スキ度 ★★★★★★★(7)

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