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観たくてもなかなか観られなかった映画の話

ここ2週間ほど、ひょんなことから保護犬を預かるボランティアをしていました。普通に育てられた犬とは違うので大変なこともあったけれどめちゃくちゃ可愛かったです!また何かできればいいなぁ…。

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さて、私には何年何十年も観たいと思っているのに、なかなか観れない映画がいくつかありました。
だけど時代の変化でここ数年、じゃんじゃん観れるようになってきたんです!

牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件(1991年)

その一つがエドワード・ヤンの牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件です。

エドワード・ヤンの最高傑作と名高い作品ですが、日本の版権のゴタゴタがあってDVD化されず、幻の作品と言われていました。
だけど、スコセッシ監督の会社がデジタルリマスターして、2017年、めでたく再上映されました!

もちろん映画館に観に行きました。
4時間の長丁場だったけど、やっと観れて感無量でした。
その後、ネット配信も始まり、一時期Netflixにも入っていたりして驚きましたよ…。


ケス(1969年)

2つめは、イギリスの良心とも言えるケン・ローチ監督ケス

ケン・ローチ監督の映画は元々大好きなのですが、以前世界の名だたる監督の好きな映画ベスト5(だっけな?)が公開されていて、ケスを選んでいる監督が何人もいて(確か是枝監督も選んでいた気が)、ずっと観たいと思ってたんです。
だけどレンタルもDVDもなく、これも観るのが難しいと思っていたら2018年DVDが再発売され、観ることができました!

50年以上前の作品ですが、この頃から監督の描くテーマ(社会風刺)は一貫していました。ちょっと衝撃的なエンディングでしたが、素晴らしかったです。


サウダーヂ(2011年)

空族の富田克也監督の作品。
富田監督は劇場公開にこだわりを持つ人で、すべてDVD化されていません。
リバイバル上映も少ないし、これも観れないままかなぁと思っていたら、なんと!今年、日本映画専門チャンネルで初めて放送されたんです!

実家のケーブルテレビにチャンネルが入っていたので、すぐさま録画して観ることができました。
正直、「評判がめちゃくちゃいい」という情報を知らなければ、断念しちゃったかもしれないくらい、技術的な粗が最初は目立ったのですが、鑑賞後は評判の良さも納得でした。脚本が緻密に練り上げられた、素晴らしい群像劇でした!


グリーンフィッシュ(1997年)

イ・チャンドン監督の、デビュー作です。
主演はハン・ソッキュで、ソン・ガンホも出演しています。

10年くらい前からずっと、レンタルできる場所をしらみつぶしに探していました。そしたらありました、TSUTAYA渋谷店に!
だけど、なんとVHSビデオでした(汗)。
なので、これもなかなか観れないと思っていたら、中古DVDがAmazonに出品されていることを知って、最近ようやく買いました!

これで念願叶ってやっと観られる!と思ったのに、うちのレコーダーが突如壊れました(笑)。BDは観れるのにDVDだけ観れない!
新しくレコーダーを買い替えるか、それともDVDプレイヤーだけ買うか迷っていて未だに観れていませんが、近いうちには観られると思います…。

アンダーグラウンド(1995年)

なぜ今回、「観たくても観れなかった映画」をテーマに書いたのかというと、明日(8/26)、BSプレミアムでエミール・クストリッツァのアンダーグラウンドが放送されると知ったからなんです!

アンダーグラウンドは20年以上前にビデオで観たのですが、あんまりいい環境で観られなかったので、もう一度観たいとずっと思っていました。
だけど配信はなくレンタルも、よくシステムが分からないツタヤディスカスにしか見つけられなくて、手を付けずにいたら、まさかのNHKBSですよ!

完全版じゃないのがちょっと残念だけど(314分もあるから無理かな)、それでも嬉しい!
3時間近くありますが、興味のある方はぜひ。パルムドール受賞作品です。

未だに観られない映画フープ・ドリームス(1994年)

どんどん観ることができた映画が増えたのですが、未だに観られていないし、今後も観ることができなそうな映画が一つあります。
フープ・ドリームスという、ドキュメンタリー映画です。

内容を知りたくないのであんまり情報を入れてないのですが、二人のバスケットボール選手を目指す高校生のドキュメンタリーです。観た人が言うには、「まあすごい」らしいのです。

30年近く前の作品だし、もしかしたら内容も色あせてしまっているかもしれないけれど、20年以上観たいと願っている作品です。
これも中古DVDは出品されてるのですが、ちょっとためらう値段でなかなか手を出せず…。
まあ、もう少し待ってみます(笑)。


人によってずっと観たかった映画はそれぞれだと思うけれど、ここ数年でようやく観られた!っていう体験をした人は多いんじゃないでしょうか。
あらゆる時代の映画が簡単に観られるようになったからこそ、単なる消費にしないで、一本一本大事に観ていきたいなぁと思う今日この頃です。

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