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『Why』から始めると人は動く

「どうすればみんなが動いてくれるだろう?」
「これだけ説明してもわかってくれない!」
「誰も自分の話を真剣には聞いていない…」


経営企画部へ赴任して1ヶ月。
営業と違うのは、他部署や他部門の方への依頼が多いことです。
資料作成依頼、提出依頼、報告依頼、修正依頼、回答依頼etc…

これが結構難しい。

自分一人が動くのは簡単だけど、
他人に動いてもらうには100倍の労力がかかります。
なぜなら、相手も同じ人間です。感情もあれば、考え方もあります。

どうすれば動いてくれるのだろう?
僕は悩みました。

この悩みを救ってくれた理論を紹介します。
それが、『ゴールデンサークル理論』です。

「ゴールデンサークル理論」とは

ゴールデンサークルとは、
Simon Sinek氏が2009年にTEDで提案したフレームワークの一種です。
TEDで4000万回以上再生された「優れたリーダーはどうやって行動を促すのか」は、是非一度聞いて見てください。

人を動かす企業や人物の多くは、
ゴールデンサークルの基づいて行動しています。

『ゴールデンサークル理論』の考え方
  • Why:なぜそれをするのか?

  • How:どうやってそれをするのか?

  • What:何をするのか?

ゴールデンサークルとは、『Why→How→What』の順番で構成されます。
ポイントは、『Why』から始める
それだけで人から共感を得ることができます。

Whyから始める

なぜ、あなたの依頼では誰も動いてくれないのか?
それは、「What」や「How」を全面に押し出しているからです。

多くの人の考え方

多くに人がやりちがな失敗例

パソコンを販売する例で考えてみましょう。

①What:「新商品のノートパソコンです。」
②How:「他社商品と比べてデザインも良く高スペックです。」
③Why:「…いかがでしょうか?」

どうでしょうか?買いたい気持ちになりましたか?
なかなか購買意欲が湧いてきませんよね。

「Why」の部分がごっそり抜け落ちていて、心に全く響きません。

Apple社の場合

では、Whyから始めるとどうなるでしょう?
Simon Sinek氏がTED内で説明したApple社を例にみてみます。

①Why:「我々は世界を変えるという信念があります。」
②How:「我々の手段は、美しいデザインと簡易さと親しみやすさです」
③What:「こうして素晴らしい商品が誕生しました」

どうですか?
手に取りたくなる感覚が生まれませんか?

はじめに会社の信念(Why)を提唱し、
手段(How)や商品(What)は最後に説明します。

人の心を動かすのは、感情や直感です。
Why?=「なぜ」の部分に人は共感して、行動を起こします。

まとめ:仕事の依頼は『Why』で始める

人に何か頼み事をする時、『Why』から始めることを意識をしてください。
あなたの仕事が必ずスイスイ進むはずです。

「○○までに提出お願いします」(=What)
「○○の形式で書類作成してください」(=How)

このように「What」や「How」を前面に出してはいけません。
必ず『Why』を最優先して説明します。

「来年は、10年先の会社を占う大事な1年です」(=Why)
「10年後の姿とリンクした資料の作成が必要です」(=How)
「何卒、期日までの資料提出をお願い致します」(=What)

要望事項だけの伝えるのでなく、
なぜその仕事が必要なのか?『Why(=目的)』を伝えましょう

あなたに共感して、仕事がもっと進めやすくなるはずです。


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