Paul White Stone

電子回路設計エンジニアのPaul White Stoneがエンジニア目線で楽器や周辺機…

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電子回路設計エンジニアのPaul White Stoneがエンジニア目線で楽器や周辺機器について感じたことを綴ります。読者の方のお役に立てれば幸いです。記事が参考になりましたら、”スキ”とフォロー登録をお願いします。

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    ハンドワイヤー オーバードライブ TSV-8080-HW

    ハンドワイヤーオーバードライブ TSV-8080-HWは、 プリント基板を使用せず ポイントトゥポイントでラグ板に回路が組まれた オーバードライブペダルです。 SVRやマジック6のトーンを再現するペダルの融合により 生み出されるトーンを楽しめます。 SAT調整とクリッピングダイオードの選択が外部から可能です。 トゥルーバイパス仕様です。 DC9V ACアダプター専用、電池使用はできません。 カラー: シルバー サイズ: 12cm x 9.5cm x 3.6cm
    19,800円
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    ハンドワイヤー オーバードライブ TSV-8080-HW

    ハンドワイヤーオーバードライブ TSV-8080-HWは、 プリント基板を使用せず ポイントトゥポイントでラグ板に回路が組まれた オーバードライブペダルです。 SVRやマジック6のトーンを再現するペダルの融合により 生み出されるトーンを楽しめます。 SAT調整とクリッピングダイオードの選択が外部から可能です。 トゥルーバイパス仕様です。 DC9V ACアダプター専用、電池使用はできません。 カラー: シルバー サイズ: 12cm x 9.5cm x 3.6cm
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最近の記事

ディスクリートTS808回路図<訂正>

<以前に記事を購入された方へ> 回路図に誤記がありましたので訂正させていただきます。 ”VOL”の1ピンの接続先の変更をお願いします。 誤)VR 正)GND 申し訳ございません。

    • ディスクリートTS808回路図

      音楽機材の多くがデジタル化されている中、 BOSSは技シリーズとして従来の定番機の ディスクリート仕様をプレミア機として販売しています。 今回はBOSSではなくIbanezの名機である TS808のディスクリート版を作ってみました。 BOSSのディスクリート回路ではオペアンプの代替回路に FETとトランジスタが使用されています。 これはTL072等のBi-FET入力オペアンプを置き換えたものと 思われます。 TS808ではJRC4558が使用されていますので

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      • BOSS 技シリーズ Super Overdrive SD-1w

        BOSSの技シリーズからSuper Overdrive SD-1Wが 発売されています。 先日、ネット上でこの回路の解析の記事を見かけました。 SD-1がオペアンプによる オーバードライブ回路であったのに対し、 SD-1Wはフルディスクリート回路でSD-1を 再現していることがわかりました。 回路はOD-2同様に、オペアンプがディスクリート回路に 置き換えられています。 OD-2との主な相違点は、ディスクリート化された オペアンプ回路の出力段がトランジスタ

        • ハンドワイヤリング版 TSV800クローン

          以前の記事で説明したプリント基板を使用せず、 ハンドワイヤリングによるポイントtoポイント結線で 組んだエフェクターをTSV808クローンで作ってみました。 完成品をストアページにて販売中です。ご覧ください。 今回はラグ板を使用しています。 予想通りの出来で、高域にハリがあり 音痩せがないヌケの良いトーンになりました。 プリント基板では線間容量や内層間容量、配線の インピーダンスにより信号が劣化がします。 ラグ板ではこれらの容量の発生はなく、 またパーツ類

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        ディスクリートTS808回路図<訂正>

          エフェクターにおけるハンドワイヤリングのメリット

          ブティックペダル業界ではプリント基板を使用せず、 ハンドワイヤリングやポイントtoポイント結線で組まれた 回路をセールスポイントとする製品が見られます。 チューブスクリーマではハンドワイヤリング版の TS808HWという製品も販売されていました。 エフェクターにおけるプリント基板とハンドワイヤリングの メリット・デメリットを考えてみました。 <プリント基板のメリット>  ・安定した品質   配線長が均一のため個体差がない製品にすることが   可能。  ・コスト

          エフェクターにおけるハンドワイヤリングのメリット

          オペアンプによるオーバードライブ回路の基本チェック

          オペアンプを使用したオーバードライブ回路の簡単な チェック方法を紹介します。オペアンプについての 知識がない方でも、電圧計を使って簡単にチェックする ことができます。ぜひ、挑戦してみてください。 エフェクター回路に興味がある方や初心者の方にとって、 役立つ内容です。 下記がオペアンプによるオーバードライブの回路図です。 下記は使用されているオペアンプのピン配置図です。 1.電源電圧の確認  一般にエフェクターの電源は+9Vに設定されています。  実際には、A

          オペアンプによるオーバードライブ回路の基本チェック

          オペアンプによるオーバードライブの基本回路

          多くのオーバードライブエフェクターは、 オペアンプによる回路で構成されています。 一般的に、オペアンプの基本回路は限られており、 それに基づいて多くのエフェクターが作られています。 オーバードライブ回路に使われる基本回路は 下記のようになっています。 この回路では、バッファードバイパス仕様で使われる 初段と最終段のバッファは表記していません。 <電源設定> エフェクターの駆動には一般的に+9Vが使われます。 オペアンプは両電源仕様のものが使用されるため、

          オペアンプによるオーバードライブの基本回路

          TS808 Tube Screamer 1980 #1 Cloning mod.

          ビンテージTS808のクローンとして製作された TS808 Tube Screamer 1980 #1 Cloning mod. の 初期ロットを入手しました。 この個体は数多くのビンテージTS808を集めた中で、 際立って美しい歪みを持つ個体を再現したものです。 本記事では、一般の市販機との比較結果を備忘録として 紹介します。 実際に鳴らしてみると、市販機と比べ若干歪みが 強く感じられます。 回路は下記の回路図のように 市販機から一部に改造が施されている

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          TS808 Tube Screamer 1980 #1 Cloning mod.

          歪みの沼にハマってしまうボルテージチェンジャー

          https://www.youtube.com/shorts/S3y-o9sB9xI オーバードライブエフェクターの歪みのキャラクターは、 供給する電圧の変化によっても変わります。 これは内部回路の入力レベルに対する動作範囲が 電圧により変化することによるものです。 オーバードライブエフェクターに供給される電圧を 可変させることがその歪み具合を調整することが可能です。 ボルテージチェンジャーは、エフェクターに供給される 電圧を可変させることができるものです。

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          BOSS GE-7 イコライザーをマルチトーンオーバードライブに改造

          ギターのトーンを自分の好みに変換するブースターを 試した経験がある方も多いかと思いますが、 それを使ってのオーバードライブについては なかなか理想的なトーンを見つけることは難しいものです。 そんな中、今回ご紹介するのは、1台で自分好みのトーンを 作り出すことができるマルチトーンオーバードライブです。 従来のブースターとは異なり、このオーバードライブは あらゆるトーンに対応しており、自分の好みに合わせて 細かな調整が可能です。 さらに、その操作性や音質の高さは

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          艶ありJRC4558 ビンテージオペアンプ

          本記事では、日本製のビンテージオペアンプである 艶ありJRC4558について、エフェクター用途として これまで調べてきたことの備忘録として記すことにします。 具体的には、艶ありと艶なしのJRC4558の違い、 またJRC以外の4558シリーズで、ビンテージTS808に 搭載されたマレーシアンチップRC4558PやTSV808に 搭載されたOPA2134等の特性比較についても説明します。 艶ありJRC4558に興味がある人や、オペアンプ交換等で より良い音作りを

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          艶ありJRC4558 ビンテージオペアンプ

          TSV808の気になる音

          TSV808の音について気になる点があり、 同じような音が出ている動画が YouTubeにアップされていました。 TSV808の音はジャーンと鳴らした時に ジリジリ感やザラツキを感じることがあります。 動画内では、3つのエフェクターでの比較が 行われています。 TSV808の時だけオーバードライブとは異なる 音割れ?のようなノイズを感じます。 オペアンプ起因を疑い、 JRC4558にオペアンプを変えると その音がなくなりました。 TSV808のその音に

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          Discete Op-Amp 回路(バイポーラ)

          一時期、BOSSはオペアンプによるオーバードライブから、 オペアンプを使用しないディスクリート回路による オーバードライブへと転換しました。 この時期には、J-FET入力タイプのオペアンプを ディスクリート化した回路が使用されていました。 米国製エフェクターでは主にTL072などの J-FET入力オペアンプが使用される傾向がありますが、 ビンテージの日本製エフェクターでは艶ありJRC4558などの バイポーラタイプのオペアンプが使用されていました。 艶ありJ

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          Blues Driver BD-2 オペアンプ回路バージョン

          オーバードライブエフェクター BOSS Blues Driver BD-2の 回路構成をディスクリート版からオペアンプ版に 変更したものを製作しました。 ディスクリート版ではJ-FET入力のオペアンプを ディスクリート化していましたので、 今回はJ-FET入力のオペアンプのTL072を使用しました。 製作したエフェクターは、 ほぼBD-2の音を再現することができました。 下記がその回路図です。 音の違いをお試しください。 オペアンプ版が勝る点として出力特性

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          Blues Driver BD-2 オペアンプ回路バージョン

          Blues Driver BD-2の回路解析

          BOSS Blues Driver BD-2は、 オーバードライブエフェクターとして非常に人気が あります。 その魅力は、カリッとしたクランチサウンドにあります。 今回、この人気ペダルの中身について解析してみました。 BOSSの公式サイトでは下記のように説明されています。 オーバードライブの回路をアンプ設計の視点により 進化させることで、真空管アンプのような ドライブ・サウンドを実現しました。 BD-2は、真空管アンプに用いられる多段クリッピング 回路設計

          Blues Driver BD-2の回路解析

          トレブルブースター 基板配線

          トレブルブースターは古い機材であり、 プリント基板ではなくラグ板が使われていました。 この記事では、トレブルブースターの基板配図の方法を 解説します。 ラグ板にはOC44またはOC71といった ゲルマニウムトランジスタを使います。 2SA1015などのシリコンダイオードでも代用可能です。 抵抗にはカーボンコンポジション抵抗を使用しました。 黄色のパーツはフィルムコンデンサです。 5nFのフィルムコンデンサは入手が難しい場合は 4.7nFでも代用可能です。

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          トレブルブースター 基板配線