今の気持ちを整えることを優先させる
嫌な出来事、予想外の出来事。不条理な出来事。そんなことが起きると、焦ったり、怒りを覚えたりするかもしれません。
その際に、その出来事は誰のせいなのか。あるいは、その気持ちのまま、なんとか解決しようと、さらに焦る。怒る。そういう風になり、さらに、苦しい気持ちが襲ってくる。
後から冷静になると、大したことではなかった。焦ったり、怒ったりするほどのことでなかった。そういう場合があるといえます。
一見、その出来事自体が、自分を苦しめる悪者。そして、その原因を突き止めたり、問題を解決することが大事。そういうふうにも見えます。
ただ、そもそも、原因究明や問題解決に力を注ぐのは、平穏でいたいからといえます。自分を守りたいからといえます。
平穏でいるためには、平穏でいること
そうであれば、そもそも、今、焦っている。今、怒っている。その気持ちを平穏になるように、整える。それこそが重要といえます。たしかに、誰かが悪いのかもしれません。たしかに、すごく焦るべきことなのかもしれません。
しかし、平穏でいたいならば、まず、平穏さを取り戻す。それは、焦りや怒りのまま原因を求めたり、問題解決しようとする。そうでなく、ただ、自分の気持ちが平穏になることに集中する。それが大事といえます。
焦りや怒りの元となる出来事にこだわっても、平穏さを取り戻すことは難しいといえます。そのため、平穏でいるためには、平穏でいること。それが大事です。
内に、外に、意識を向けて、気持ちを整える
平穏でいるために、平穏でいる。そのためには、内に、外に、意識を向けて、気持ちを整えることが大事といえます。
まずは、今、何を感じているのか。自分の内側に意識を向けて、自覚することが大事といえます。何を感じているのかわからないと、ますます混乱するからです。
ただ、内側に向けただけでも、なかなか気持ちはおさまらないかもしれません。「あれが悪いのではないか。」「こうなったら、どうしよう。」そういう風に、いろんな考えが浮かび、気持ちの転換がしづらい場合があるといえるからです。
その場合に、外に意識を向けることも大事です。自分が落ち着けるもの、好きなもの、そうでなくとも、別の場所、出来事とは無関係の行動をしてみる。それにより、勝手に、気分の入れ替えができるといえます。
そうすると、さっきまでの不安定な気持ちがいつの間にか薄らいでいき、平穏さが取り戻されるといえます。
今の気持ちを整えることを優先させる
ある出来事で、焦る、怒る。そのため、その出来事をなんとかしよう。原因となる悪者を見つけよう。そういう風になりがちですが、それは同時に、その出来事と焦ったまま関わり続ける。怒ったまま関わり続ける。そうともいえます。その場合、さらに、焦りや怒りが増長されるおそれがあるといえます。
そのため、今の気持ちをまず整えることを優先させる。その意識と行動が、平穏でいるためには大切といえます。
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