優先順位にこだわらないことで、心を楽にする
色々とやることがある中で、何を優先させるか。優先順位をつけることは、良いことです。
一方で、そのとおりに物事に取り組めるとは限らない。そういう場合も多いといえます。こっちを進めたかったけれども、進まなかった。あれを優先させるべきと思ったけれども、気持ちが乗らない。
本来、スムーズに物事に取り組むために決めた優先順位。それが、いつの間にか、優先順位にとらわれすぎて、かえって、うまく進まない。あるいは、自分を責めたり、焦ったりするためのものとなってしまう。そういうことがいえます。
たしかに、優先順位をつけることは良いことです。ただ、それがかえってつらさ、苦しさを招いている。そんな場合は、優先順位にこだわらない。その心持ちが大切だと言えます。
優先順位は、あくまで、参考
人は、自然と、優先順位をつけているといえるのではないでしょうか。ただ、つけた優先順位というのは、常時、変わりゆくものです。
自分も周りも、常に変わっていきます。あのとき、つけた優先順位は、もう役立たないものとなる。そういうことは、往々にしてあります。
ということは、自分の決めた優先順位通りにやることは、そこまで大きな意味はない。そうともいえます。
優先順位は、あくまで、参考。その気持ちが、優先順位に縛られず、心を楽にしてくれるといえます。
その時、その時、1つ1つを大切にする
過去に決めた優先順位を守る。それよりも、今、やることを大切にする。その姿勢が大事だと言えます。
仕事や勉強をがんばろうとして、優先順位を第一にする。そうだとしても、体調不良になれば、まずは、ゆっくり休む。それが、今の、第一になるはずです。
仕事を進められただろう自分。勉強を進められただろう自分。優先順位を守り実行すれば、到達したであろう自分。そうしたものを想像すると、ついつい無理してしまいがちです。あるいは、今の自分が遅れているような感じにもなりがちです。
ただ、過去に決めた優先順位通りできる自分。それは、ある意味、幻想であるといえます。その幻想に縛られて、苦しむよりも、今、やることを大事にする。その方が、むしろ、日々を楽に、かつ、充実感を持って過ごせると言えます。
優先順位にこだわらない
優先順位をつけることは、日々を暮らす上で、便利であるといえます。ただ、気がつくと、優先順位に縛られてしまい、苦しみの種にもなりえます。
そのため、つらいとき、苦しいとき。焦るとき、モヤモヤするとき。自分の描いた理想的な優先順位を守ろうとする思い。あるいは、優先順位を守れそうにないことによる心のぐらつき。それらがないかどうかを振り返ってみる。
そして、もし心がぐらついていれば、優先順位にこだわりすぎない。今、取り組んでいることをただ行うのが大事。そういう風に思い直すことで、心を楽に過ごす時間が増えるといえます。
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