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心配事が起こった後を想像することで、心を楽にする

 心配事による悩みでつらくなる。苦しくなる。そして、心配事なんか、起こりっこない。そうは頭では考えられても、結局、心配なものは、心配。不安なものは、不安。そして、起こる可能性が低いにもかかわらず、悩んでしまうこと自体に、さらに悩む。悩みが悩みを呼ぶ。そんな負のループにも陥りがちなものと言えます。

 そもそも、心配事は、実際に起きようと、起きまいと、やはり、心配なのです。起こりうると思ってしまった以上は、たとえ起きる可能性が低くとも心配。そんなふうなものといえます。

 ただ、実際は、心配事が起こること、出来事自体が、嫌なのではありません。その出来事が起こって、自分が傷ついたり、苦しむのが嫌なのです。

心配事が起こることによる痛みを恐れている

 受験に不合格になるのが心配だ。それは、不合格自体よりも、不合格により、つらくなる。悲しくなる。その痛みが、怖いのです。告白が失敗するのが心配だ。それは、告白の失敗自体よりも、失敗により、その先、つらくなったり、苦しくなる、その痛みが、怖いのです。

 心配事が起こった後の心の痛み。それを恐れているといえます。心配事が起こった後、どんな心の痛みが生じそうか。それを想像してみることで、「こんな気持ちになりそうだから、嫌がっているんだな」と心配事を心配している理由を把握することができます。

 先に心の痛みを想像しておくことで、本当は、何に怖がっているのかに気づく。それで、少しだけ、平静になれるといえます。

痛みを軽減したり、受容に向けた準備をする

 心配事が起こった後を想像する。それにより、どんな心の痛みを恐れているのか、感じることができます。それは、同時に、あらかじめ痛みを軽減する、受容する環境を準備することにも使えます

 たとえば、受験に不合格になるのを心配している。不合格になったとして、心が痛むのは、どうしたらよいかわからなくなるから、といえます。そうであれば、次にやることを考えておく、用意しておく。再び次回受けるならば、どういうプランで勉強をしていくか。別の場所へ進むならば、そこで、どう過ごしていくか。そんな風に、何をするか想像しておくことで、痛みを軽減につながるといえます。

 また、悲しくなる、つらくなるという痛みを受容するための環境づくりをする。そのために、落ち込んだときの予定を立てておく。1人で思い切り落ち込み続けるための時間と空間を用意しておく。1人で部屋で好きな音楽を聴いたり、好きな動画を見たりする予定を立てる。あるいは、友人と完全に気分転換をしたり、つらさ悲しさを聞いてもらったりする予定を立てる。そのようにして、痛みの受容のための環境を準備しておくことができるといえます。

 心の痛みを想像しておくことで、自然と、それを緩和させたり、痛みの受容に向けた環境づくりを考えておくことができます

心配事が起こる後を想像し、心を楽にする

 心配事は、かき消そうと、打ち消そうと思うほど、余計に不安が煽られるものともいえます。そうであるならば、いっそのこと、心配事が起こる後を想像してみる。

 そして、どんな痛みに恐れているのかを把握する。そのことで、その痛みを避ける方法、軽減する方法も浮かぶといえます。また、痛みをしっかりと受容できれば、一安心です。そのため、痛みをしっかり受容できる環境も備えられれば、より心も楽になります。

 そのようにすると、心配事に対して、心配がなくなっていきます。受けるかもしれない痛みも、その後の対処や動きも明確だからです。明確なのならば、それ以上、心を配る先、心配する先がないからです。

 それは、つまり、心配事が減るということになり、心が楽になっていくことといえます。

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