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凡庸”街”雑記「太田」


Nikon Z6 NIKKOR Z 40mm f/2

仕事で太田市に行ってきたので、いつものごとく早めに着いて、カメラを持って、ご存じ愛用のというかそれしか買えなかった、Nikon Z6 NIKKOR Z 40mm f/2を持って、夕暮れの街並みを歩きつつ撮影。

Nikon Z6 NIKKOR Z 40mm f/2

どこもそうなのだけど、車で便利な道路沿いに、TSUTAYAやスターバックス、スーバー、ファーストフードなどなど、名のある店が立ち並び、どれもが大盛況。

Nikon Z6 NIKKOR Z 40mm f/2
Nikon Z6 NIKKOR Z 40mm f/2
Nikon Z6 NIKKOR Z 40mm f/2

反面、駅周辺は軒並みシャッターが閉まっていて、寂しい限り。

Nikon Z6 NIKKOR Z 40mm f/2
Nikon Z6 NIKKOR Z 40mm f/2

写真を趣味とする人としては、そんな寂しい風景も、趣があると嗜む邪な想いがある。夕日の赤い光に照らされて、朽ちたシャッターにどうしても、写真機を向けてしまう。

その前に、周辺の住宅街をうろうろ歩いて、斜陽に輝く紅色の街を歩く。

Nikon Z6 NIKKOR Z 40mm f/2
Nikon Z6 NIKKOR Z 40mm f/2
Nikon Z6 NIKKOR Z 40mm f/2

ひとしきり歩いて太田駅前に辿り着く。立派なホテルが数件あり、街の寂しさとは裏腹に華やかな装い。今回、駅前のホテルの一つにでもと予約してみたが、満杯で泊まれず。

Nikon Z6 NIKKOR Z 40mm f/2
Nikon Z6 NIKKOR Z 40mm f/2

遠くとは言わないまでも、歩いて数分の場所に宿を取る。少し古いが、まあ悪くはない。(偉そうに)

太田駅はとても凝った作りで、美しい。それに反して駅周辺は寂れて、ファーストフードもファミレスも無し。これだとホテルで泊まっても、ふらりと食べに行くところもないだろうにと、余計な心配をしてしまう。

Nikon Z6 NIKKOR Z 40mm f/2
Nikon Z6 NIKKOR Z 40mm f/2

でも、そこそこのホテルに、タワマンもある。生活はしているようだから、どこかに何かがあるか、車でどっかに行くのだろう。

いつもは駅前の、過去かなり盛大なショッピングセンターだった。古びたビルに入っているドンキしか行かないが、今日は何かの気まぐれで、駅のトンネルを通り、初めての方向へ歩いて行く。

Nikon Z6 NIKKOR Z 40mm f/2

トンネルを抜けると、そこには場違いに見事な建物。かなり手の込んだ、デザイナーズビルというところ。美しい。反対側が朽ちたシャッターの宝庫だったせいか、より深く感じたのだろうか。

Nikon Z6 NIKKOR Z 40mm f/2

大きな窓を覗くと、談笑しながらコーヒーを嗜む数名。豊かな表情。幸せとはこういうものかと通り過ぎようとした。が、コーヒー店にしては、りっぱ過ぎる。

Nikon Z6 NIKKOR Z 40mm f/2

近くによると、図書館と市民センターを併設している。

図書館というならば、一つはよってみよう。そう、思い中に入る。

Nikon Z6 NIKKOR Z 40mm f/2

中は一階がコーヒー店。上は図書館。一番上には映画など上映できるホール(さほど大きくないもの)がある。

螺旋階段となっていて、階段を回転しながら登って行く。階段の壁には本が並ぶ。苦しい登り坂も、多彩な本に気持ちが豊かに紛れて、心地よい。一歩登るのが楽しい、いつもは階段なんて決して進んで歩かないのに。

Nikon Z6 NIKKOR Z 40mm f/2

地域の人で賑わって、皆が熱心に本を読んだり、学んだり、談笑したり。地域の基礎になっている。周りのさびれ具合を思い出すに、不思議で仕方がない。でも、素晴らしい場所なのだから、長く地域の人々のための場所になって欲しいと、縁もゆかりもない身なのに、思ったりしたりして後にする。

Nikon Z6 NIKKOR Z 40mm f/2

夕食を買いにいつものドンキへ。びっくりしたのが、ドンキもとうとう無くなったかと一瞬思ったほど、中が暗くて静か。でも、ドンキの音楽はするし、人が数名ドンキの黄色の袋を持って歩いている。

Nikon Z6 NIKKOR Z 40mm f/2

潰れてはいないのだろう。そのまま進む。前は数件店があったが、完全に閉店していて閑散としたもの。でも、いつものドンキはしぶとい。さすが。

夕食を買い。夕暮れ深くホテルに帰る。もちろん写真を撮りつつ。


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