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気になる話題、「0098夜 時代は変わる!? 東芝やーい」

ニュースをにぎわせている、東芝の買収検討、早速書いてみます。

古き良き日本企業

東芝といえば、筆者の最初の記憶は、国民的テレビアニメ番組の単独スポンサーをしていたことです。「家電」が王様だった古き良き昭和を象徴し、体現していた企業でしょう。実際の東芝は消費者に身近な製品だけを取り扱っている訳ではありませんが、白物家電を手がけていたことが、一般の消費者、生活者に親しみを与えていたことは間違いがありません。日立や三菱電機も同様の総合電機メーカーだったのです。
これに多少趣きが異なる日本電気や富士通、シャープ、SONYなどの各社も合わせて、「パソコン」の世界には、Made in Japanの企業として名を連ねていたと記憶しています。

「日本企業」は消滅!?

「家電の東芝」より、「半導体の東芝」のほうが、社会人になってからの筆者にはピンとくるものがあります。「パソコン千夜一夜物語」としては、とりあげるべきは、ワープロ専用機ルポ、日米半導体紛争時に全盛だったDRAM、ノートパソコンとして大ヒットしたDynabookシリーズ、そしてデジカメ時代を下支えしたNAND型フラッシュメモリだと思います。
「日本は技術力がある、それに裏付けられた輸出競争力がある」という今や必ずしも真であるとはいえない命題が語られる時、人々の頭にあるのは、自動車でなければ東芝に代表される電機会社(株式欄で東京市場の「電機」欄に分類されている会社)なのだと思いますが、多くは工場を日本から海外に移しながら、部門売却をしながら、千人台・万人台のリストラを行いながら、海外資本を受け容れながら、「銀行はいつ手のひら返しの貸し渋り、貸しはがしをするか分からないから」と内部留保を溜め込みながら、生き延びてきたのだと思います。
上場企業であり続けてモノ言う株主にふりまわされるよりは、ファンドに買収されて非上場化することを検討するところまで追い詰められているのだと思いますが、それでも「東芝やーい!」と吠えておきたいと思います。

2021年4月8日のコメント

「花まつり」ですね。キリスト教徒がとても少ない日本で「クリスマス」(と呼ばれる本来のクリスマスとは全くと言っていいほど無関係の一連の行事やできごとを含む)が盛んなのに、「仏教徒」がこんなに多いのに「花まつり」の話題があまりないのは不思議なことですね。私はまじめに祖先の仏壇を拝んだり、墓参りをしたりする人間ではないのですが、このアンバランス(クリスマスと花まつりの対比)は、とてもおかしいと思います。
それでは、明日も「パソコン千夜一夜物語」を続けます。


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