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長く付き合った恋人と別れ、久しぶりにひとりで暮らしはじめた30代同性愛者のぼやきの続き

私はこうなるまで、自分の人生には、絶対に恋人が必要だと思い込んで、疑いもしなかった。
恋人が欲しいとはイコール、自分と同じレズビアン女性と絆を持ちたいという欲求で、それってつまり、シスヘテロ社会、家父長制の日本で生きる違和感を共有し合える、いわば戦友のような存在を必要としていたからだったのでは、と最近考え至った。社会的な部分での共感を求めて、人と付き合ってきたのかな、と。

最近、彼女が欲しいと思い始めて、レズビアン、バイロマ/セク、パンロマ/セクの女性が集う場にお邪魔しているが、そういう場面で以前は感じていたワクワク感が、沸き起こらず困っている。
なんとか、数人と個人的なやりとりをしているが、デートも、LINEも、いちいち奮起しないと継続できず、面倒に感じてしまう。相手側の問題ではなく、こちらの問題。
そういう時間に疲れ、ひとりで映画館に出かけたり好きなジンを飲んだりしている時間にほっとしている。

これは今までなかった傾向で、だから困っている。
前の相手とは長く続いたが、その前までは半年〜1年半程度で別れ、別れたらすぐに、次の彼女を見つけ、シングルでいる期間が短かった。
すぐに相手が見つかったのは自分の需要が高かったわけではなく、出会いの場におけるモチベーションが人一倍高かったからだと思う。
なぜ私は変わったのか。
年齢的なものなのか。
前の彼女との関係で何かしら疲弊したのか。
家族って最高、独り者はさびしいでしょうと社会で刷り込まれただけで、本来私は恋人を求めていないのかと疑う。
いや、彼女は欲しいんですよ。ほんとに。
このジレンマはセクシャリティに関わらず、婚活に勤しむ多くの人が抱えてる気もする。どうですか。
自分にとって「彼女が欲しい」とはどういう意味なのかと頭を抱え、冒頭の彼女=戦友ってこと・・・!?に考え至った。

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