「卍」　谷崎潤一郎
Swastika　by Junichiro Tanizaki 

「卍」は英語の swastika やフランス語の svastika もこの語に由来する。現在の日本語では「まんじ」は漢字「卍」の訓読みとされているが、由来は漢語「卍字」または「万字」の音読みである。

この小説では、レスビアン、中心に、愛人、その他の登場人物が複雑に絡み合う人間関係が複雑に絡み合うことを「卍」という言葉で象徴的に暗示しできるように受け止めました。

さて、内容ですが。
はじめこの物語は、同性愛に目覚めてしまった女性たちの話なのかと思うのだが、読み進めると実はそうでもない。

同性愛と異性愛が入り交じる愛欲の世界が描かれた物語です。