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お金2.0を読んでみた

お金2.0

みなさんこんにちは。連休もついに終わってしましたね。僕は最終日にようやく休みらしい日を過ごしました笑
月島に出かけて昼夜2食もんじゃ焼きを食べたらお腹を壊してしました。

さて、本題に入りますが今日は「お金2.0」という本についてです。この本を読んだ感想は

めちゃくちゃ面白い

いや、ほんとにすごい本でした。
お金の正体から、今後の経済への提案まで扱っていて、さらには文章も読みやすい。久しぶりにこんな本に出会えました。

今回も、気になったいくつかのトピックを中心にまとめていきたいと思います。

脳の報酬系
価値主義

この辺りがとても興味深いトピックでした。
まず、脳の報酬系についてのお話です。

私たちの脳は、欲望が満たされたと感じた時に、「報酬系」または「報酬回路」と言われる神経が活性化され、ドーパミンなどの快楽物質が分泌されます。これは食欲、睡眠欲、性欲などの生理的欲求だけでなく、褒められたり、愛されたりするなど、社会的欲求が満たされた場合にも引き起こされます。
人間も動物である以上、この快楽物質には逆らえません。そのため、私たちの日々の行動は、基本的にこの「報酬系」に同期づけられているのです。
そして、これは経済にも密接に関連しています。

また本書には経済システムを作る上で、必要な5つの要素が挙げられています。
・明確な報酬があること
・リアルタイムであること
・不確実性があること
・ヒエラルキーがあること
・参加者が交流する場があること

これら全ても、報酬系と密接に関係している要素です。

ここからは、僕のもともと持っていた考えも交えて話していきます。まず、5つの要素が定義されている大きな意義に、「これからの社会システムを変革していく指標になる」点があると思います。
僕自身、14年間スポーツに携わってきて、チームのOB(結構年配の人たち)と関わる機会が多くありました。その時に毎回感じていたことは、価値観が大きく違うということでした。特に自分が歳を重ねるごとに強く感じていて、最近では自分の中にこんな仮説がありました。「年配の世代は戦後の復興や高度経済成長期などを経験していて、とにかく生活を豊かにするために組織として何かを作る、何かをやること自体にモチベーションの源泉があった。しかし、現在では生活に不自由がなくなり、何をするか、どうやってやるかに対するこだわりが強くなった」というものです。
最近の会社では若い人がやめることが増えてきたと聞きます。その理由の多くとして「やりたいことができない」というものがあるらしいです(社会人の人談)
これも年配の上司は、最初は言われたことをやるものだという前提があるのに対して、若い人は何をやるか、どうやってやるかにモチベーションがあるため、意見の齟齬が生まれるのではないかと僕は考えています。
本題に戻りますが、どちらが正しいとかではなく、社会では世代交代が起きる以上、将来的に必ず社会構造の変革が起こります。その際に、この指標はより一層意味を持ってくるのではないでしょうか。

さて、私の話が長くなってしまいましたが次は価値主義についての話です。

価値主義とは、そもそも社会における価値に目を向けようという考え方です。価値主義から見た現在の資本主義は価値の尺度を表すお金が、目的化してきている上に、本来価値があるもの(NPOとか)がお金にならず、価値が図れていないのではないかと考えられています。

この考え方もめちゃくちゃ同意です。

確かに、現在の就職を見ていても手段の目的化というものは大分に感じます。僕はよく、2段階で手段が目的化しているように感じます。まず、第一段階としては価値の尺度であるお金を稼ぐことが目的になっている点。第2段階としては、お金を稼ぐことが目的になることに従って、就職自体が目的化していうる点。この2点が挙げられます。
これによって、より一層お金で計れない価値に目を向けられにくくなっているのではないかと感じます。

本書では、この現状を踏まえた上でベーシックインカムについて触れていました。バーシックインカムが普及することで、お金を稼いで豊かな暮らしをすることに対するモチベーションがなくなり、自ずと価値に目を向けられるのではないかということです。
また、それに伴って提案されている「トークンエコノミー」は非常に興味深いものでした。
興味がある人は是非とも「お金2.0」を読んでみてください。

この脳の報酬系と密接に関連する経済システムを作る5つの要素と、価値主義の考え方は、これからの社会システムを作るための5つの要素と共に、これからの社会変革の際の重要な指標となります。

最後までおつきあいいただきありがとうございました。
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