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人生が大きく変わる アドラー心理学入門

人生が大きく変わる アドラー心理学入門
みなさん、こんにちは。新元号note初投稿となります。10連休をいかがお過ごしでしょうか。僕は普段よりも、読書や勉強といった、インプットに使える時間が増え、充実した休暇を過ごしています。だからこそ積極的なアウトプットに励みたいところです。

さて、今回も前回同様読んだ本についてのnoteになります。
今回読んだ本は「人生が大きく変わる アドラー心理学入門」です。
読んだ率直な感想は、考え方の根本がポジティブだなあと、あとは考えてみれば当たり前のことを上手く体系的にまとめてくれているなあです。全て書いてある通りに実行するよりも、いくつか自分にあってそうなものを取り入れていきたいなあと感じました。

特に印象的だったのは、この2つのトピックです。
・目的論 〜人間の行動には、かならず目的がある〜
・勇気づけ

順番に見ていきましょう。

目的論とは、人間にあらゆる行動には、かならずその人自身の思いを伴った目的があるという考え方です。

この考え方の対極にあるのが、フロイトが唱えた原因論です。原因論では、過去の原因が現在の行動に大きな影響を及ぼすと考えられています。
つまり目的論では、人間の意志の源泉は未来への理想からくるもので、それに伴った行動を起こすと考えられていて、原因論では過去の原因が現在の人間の行動を引き起こすと考えられています。

人間の行動からは少し離れますが、原因論と目的論についてこのような内容もありました。

「私たちは、何かがうまくいかない時に、その原因ばかりに目を向けがちです。でも、原因を探っても、解決にはつながりません。そんな時、アドラー心理学の「人間の行動は、その人特有の意志を伴う目的がある」という未来志向ベースにして考えてみましょう。

僕はこの考え方に大いに賛成というか、大好きな考え方です。僕が常に意識していることに「ネクストアクション」という言葉があります。これはそのまま「次に何をするか」という意味ですが、意識する場面は2つあります。
1つ目は、スケジュールを確認する場面です。この場合は、もうすぐ〜があるから、やるべきことはないか、検討しています。もっとも簡単な例を挙げると、明日授業があるから、今日中に前回の復習をしておこう。のような意識の仕方です。

2つ目は、何かがうまくいかず、それについて考える時です。この場合、多くの人はまず「何が原因なのか」について考えることが多いとおもいます。僕も昔からスポーツをやってきて、多くの人のチームや組織に対する考え方を知る機会がありました。ただほとんどの人は「今のチームは〜が良くない点で、原因は〜にある。だからそこを意識していこう」と課題を設定して終わります。

そうじゃないんです。

もちろん過去に目を向けて、原因を探ることは必要不可欠です。しかし、原因の追究は問題解決(何かを改善する)ための半分に過ぎません。「意識する」ってのはすごく都合のいい言葉で、原因がわかったが解決策がわからない時の逃げでしかないです。ビジネスの世界でも(新規事業を作っている人をサポートしている人にお話伺う機会がありました)、
課題設定→問題解決→合意形成 
今3つが同じくらい重要だと習ったことがあります。
だから、この目的論のように未来へ目を向けて、「ネクストアクション」に目を向けることはめちゃくちゃ重要だと思います。


少し話は逸れてしまいましたが、2つ目のトピックに行きましょう。

次は、勇気づけです。これを一言で表すと「困難を超える活力を与えることです」。言い換えれば「リスクをとることができるようにすること」につながるのではないかと僕は感じました。

本書には、褒めることと、勇気づけることの違いが明確に定義されています。
褒めることは「相手が自分の期待していることを達成した時」に「何か行為を行った人」に対して、「一種の褒美のように上から対して」の状態で行われる。

それに対して、勇気づけは「相手が達成した時だけでなく、失敗した時」にも、「誰かが行った行為」に対して、「ありのままの相手に共感する態度」で行われる。

ここで重要なのは勇気づけは、「失敗した時」にも行われることです。褒めることは、つまりは行為の結果に対して行われます。そのため、結果の伴わない行為に対する許容能力は持ち合わせていないのです。褒めるだけでは、新しいことや、大きな変革にはつながりません。
それに対して、勇気づけでは結果にかかわらず、行為に対しての共感が得られます。
皆さんも新しいことに挑戦して失敗した時や、何か変えようとしてうまくいかなかった時、そんな時でも相手が自分の意図をくみ取って共感してくれたら安心しますよね。
Googleが発見した、チームの生産性を上げるための5つの要素の中に「心理的安全性」がありますが、勇気づけと非常に近いものを感じます。組織の中で、リスクを取れるかどうかは、その組織の環境に大きく依存します。そのため、個人間の関係だけでなく、組織の環境を整備するという意味合いで「勇気づけ」を浸透させることは有意義かもしれません。

今回少し触れた、Googleの組織作りに関する本についてもいつかnoteにまとめてみたいと思います。

お付き合いありがとうございました。皆様良い連休をお過ごし下さい。


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