円陣

上司と部下のパートナーシップ8:あなたは、何にイライラしているの?

 連投150日目。「上司と部下シリーズ」第8弾。(※先にお断りしておきますが、アンガーマネジメントの話ではございません)

「何度も伝えているのに、こちらの思いが届かない」

 そういう上司や部下がいると、イライラすることありますよね。

 「何回、言えばわかるの?」「どうしてわからないの?」ということが繰り返されたら、イライラしますね。

 その時、自分が、何にイライラしているかを観察してみたことありますか?

 もしかすると「あの人が何度もミスを繰り返す」という事実そのものにイライラしていると感じているかもしれませんね。だって、そういうミスがなければ、イライラしないんだもの。

 主要な理由としては、それがイライラの正体だと思うでしょうけれど、もし、それだけなんだとしたら、「ねぇねぇ、この件ってさ、何度か伝えているけど、ミスを繰り返しているよね? 何が起きているの?」って、冷静に話せばいいはずなんです。
 それなのに、イライラしてガツーン!ドカーン!バシーッ!と言ってしまうんだとしたら、ただ単に、「ミスが繰り返される」という事実そのものが、イライラの理由じゃない可能性があると思いません?

 なにか副次的な理由があるのかもしれない。あるとしたら、なんだろう?

 わたしが、パートナーシップのトレーナーとして、参加者をコーチしていて感じることをお伝えすると、どうも言い方が強くなりがちな人には、共通していることがあるようなのです。

 それは、「自分のやり方が通じないことへのいら立ち」ではないか?ということです。

 「何回、言えば分かるの?」は「何回、(同じことを同じように)言えば分かるの?」だし、「どうしてわからないの?」は、「どうして(わたしが伝えたことで)わからないの?」じゃないですかね?
 
 「いやいや、同じことを同じようにじゃないですよ! 何度も切り口変えていってますよ!」という反論はあるかもしれませんが、その場合も「わたしが考えつく限りの観点と手法」が通じないことへのいら立ちだと言い換えることもできるでしょう。

 もっと言い換えると、わたしはこのいら立ちの正体って、「そのやり方しか編み出せない自分自身へのいら立ち」と言い換えてもいいかもしれないな〜とも思うんですよね。

 いま、わたしは「自分自身へのいら立ち」を相手にぶつけている割合が100%のうち数%でもないか?

 もしかすると、伝えたいことが伝わらず、「言い方がキツい」とか「あの人怒ってる」と相手に伝わっているとしたら、その数%が影響しているのかもしれないんですよね。
 自分はそんなつもりじゃないのに、口うるさい人、すぐ怒る人、キツい人なんていわれちゃうのは、はっきり言って心外でしょ? そんな風に受け取られているよ〜なんて言われたら、これまた違う怒りが湧いてくるでしょう?

 そんなことが起きている時は、ぜひ、「自分自身へのいら立ち」を処理しようとしていないか?を観てみることをおススメします。
 
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