円陣

上司と部下のパートナーシップ1:上司と部下はパートナーシップを組めないのか?

 連投143日目。

 今日は、サポートをくださった方のリクエストにお応えして、「上司と部下のパートナーシップ」について書きます。そして、これは「上司と部下シリーズ」として、これからもちょいちょい挟んでいきますw

 まず、根本的な話ですが、上司と部下はパートナーシップを組めないのでしょうか?

 わたしの答えは「YES」なんですが、パートナーシップっていうと、「対等さ」が浮かぶ人が多く、「上司と部下の間は無理でしょう」って言われたりします。

 じゃあ、「対等さ」って何だろう?

 ちょっと野球チームを例に考えてみましょう。

 監督、コーチ、選手がいますが、それぞれ役割が違います。監督は、チームが勝てるようにすることが役割だし、コーチは選手のパフォーマンスの発揮を助けたり、選手の状況を監督と共有してチームが勝つための判断を助けるでしょう。選手は、自分のパフォーマンスを上げつて、チームが勝つための練習をするでしょう。
 どういうチーム戦略・戦術で戦うか、誰をどのポジションに配置するかということの「決定権」は監督やコーチにあるかもしれません。でも、その「決定権」があってもなくても、「チームが勝つ」とか「甲子園に行く」という方向性(軸)を共有・一致しているでしょう。
 本来、チームが共有している方向性(軸)で、わたしたちはつながっています。決定権において上下関係があったとしても、共有する方向性(軸)においては対等なはずです。(そして、本来は、決定権においても対等であるべきですが、その話は横に置いておきましょう)

 先生と生徒、親と子など、日本では一般的に上下関係があるように捉えられている関係であっても、安心で安全にコミュニケーションができる関係って、成り立つでしょう?
 ということは、上司と部下の間でも成り立つはずですね。

 ただ、それを妨げるものはさまざまにあります。
 それは、上司の側にあるものもあれば、部下の側にあるものもある。
 あなたがどちらの立場であったとしても、あなたにはあなたの立場のことをしっかりと扱うことが求められます。相手の何かを変えるようにリクエストをしたとしても、変えるかどうかの決定権は相手にあり、その決定権を侵すことはできませんからね。

 ただ、その自分の何がパートナーシップを妨げているのかが、自分ではなかなか気づきにくいという難点がありますね。相手の問題はよく見えるのだけど。

 パートナーシップが双方向なものであるかぎり、どちらか一方だけの問題ということはありません。話しかけにくいな〜と思う相手だったら、相手に問題があるように感じますが、自分が話しかけにくそうに話していないか?も観ておきたいポイントです。
 もしかすると、あなたが話しかけにくそうに話しているから、相手の表情がこわばってしまっていて、それをあなたは話しかけにくい表情しているなと捉えている可能性もあり得るからです。

 ニワトリが先か、タマゴが先か。

 どっちだ?ってことを明らかにするよりも、「いま、ここに問題がある」という時、自分がその問題に及ぼしている可能性を捉えるようにすることの方が、未来につながっていきます。

 あ、ちなみに、自分がその問題に及ぼしている可能性をとらえるっていうのは、誰のせいか?じゃないですよ。そこは誤解しないでくださいね。

***
▶︎コーチHOSUの研修・講演・コーチングセッション等に関心をお持ちの方はこちら
公式Webサイト https://www.en-coach.com/
***

記事に価値があると認めてもらえることは、何より嬉しいですし、とても力づけられます。いただいたサポートはパートナーシップの価値が大きくなる使い方につなげます。