見出し画像

ペルーでピーラー事件 ① ※写真閲覧注意


南米ペルーに住み始めてから、三ヶ月ほど経ったある日。
夫の帰りを待ちながら、いつものように夕ご飯を作っていた。

肉じゃがといえば、じゃがいも。
じゃがいもはそのままでは食べにくいから、皮を剥く必要があるよね。

その日もいつものように、南米産の凸凹した表面のじゃがいもの
ピーラーでせっせと皮を剥いていたところ、
あれ、切れ味が悪いな、、、よし、方向を変えて、、、

、、、、、ザクっ、、、、

ぎゃぁぁあああああああーーーーーーーーーー(絶叫)

一瞬の出来事だったのだけど、
勢いよくピーラーで左親指の皮を削いでしまった。
正確には、削いきったわけでなく、3ミリほど皮が繋がってる。
どばぁーーーーーと血が溢れて、頭が真っ白になった。
家には私一人で、夫はまだ会社。3秒ほどパニック。

我に返り、直ぐに水道水で血を流し、日本から持参したマキロンで
消毒しながら、恐る恐る傷口を確認すると、、、

深いーーーーーぎゃぁぁあああああああーーーーーーー
そして、痛いーーーーーーーー


夫に状況を伝えるために咄嗟に取った写真

と、いっきに痛みが込み上げてきた。
加えて、そういっている間にも血がドバドバ流れてくる。
完全に削いだわけではなく、先の方でちょっと皮が繋がっている。

一瞬、気が狂っていっそのこと、3ミリ繋がっている肉片を
ぶちっと取ろうとも思ったが、意外にも皮の連結が頑丈で取れず、
首の皮一枚、、、いや、指の皮がかろうじて繋がって状態で、
タオルで止血を試みた。この時点で既に大量出血。

※ 後から調べて分かったのだけど、こういった場合は肉片は千切ったらダメなのだ。削いでしまっても、なるべくその肉片を見つけて、病院に持参する必要があるのだそう。

「あ、これは自分でどうにか出来ない状況だ」

これがね、日本ならまだ冷静でいれたのだけど、
ペルーにいて、しかもスペイン語が全然喋れないから、
とりあえず、会社にいる夫にテレビ電話して状況を伝えた。

幸い、夫の会社に常駐の日本人看護師さんがいて、
電話で指示を仰いで、引き続きタオルでの止血をしながら、
緊急外来で病院にいくことになった。

ジンジンしてかなり痛いが、病院で縫ってもらえれば大丈夫だろう(;;)
などど、この時は結構楽観的に考えていた。
この後、傷口がおかしな方向にいくこともつゆ知らず。

(つづく)




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?