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3/28 【人生に空白などない。それは"ライフキャリア"である。】


また、キャリアブレイクの本で大いに勉強になったことを紹介したい。

どんなことがきっかけであれ、今の時代の35人に1人がキャリアブレイクをしているという。なかなかに多い数字ではないだろうか。それだけの人数の方が、自分の人生に対して休止期間というか、向き合う時間を作っているという事実がある。

ただ、周りの34人は違う。本当にキャリアブレイクのきっかけ次第だけれど、自分の人生に向き合っている間に、周りがちゃんと社会に向き合っているように見えて、自分は疎外されたような気がして、向き合うことになぜか集中できなくなる。自分もそうだった。少し、負い目を感じるような気がした。

SNSや日頃の付き合いの中で、今は比較することが容易になってきている。よく言えば、大量の人と人との距離感がグッと近まったが故に、自分とその他大量に他人の方々と比べてしまう。別に、悪いことはしていないのに。なんなら、自分で選択したそれも立派な人生なはずなのに。


そんな人生とちゃんと向き合える時間を、どこかマイナスなものと捉えてしまっているからではないか。完全な先入観で、「社会から一時離れる時間は、悪。」とまでは大袈裟かもしれないが、このマイナスイメージの浸透でキャリアブレイクをする機会を失っている、またはその決断をしたのにも関わらず、いつも周りの視線や自分の立ち位置が気になって、ちゃんとした判断が難しくなってしまう気がしている。

この本の中に書いてあった「人生に空白などない。それは"ライフキャリア"である。」という言葉が、当事者だった僕にもすごく共感できるフレーズだった。
当初、心が病んでいき半強制的にキャリアブレイクを開始した僕は、劣等感の塊だった。自分は社会的弱者だという決めつけが頭から離れず、もう自分のまともな人生は終了したと何度も思った。

そんなこんなで時間が経ち、あれから4年が経過した。今の自分がその人生の空白期間を振り返ってみてすごく感じるのは「自分の弱いところをしっかり把握して受け止め、足りないピースは何か探す時間か。」だったような気がしている。あくまで僕のキャリアブレイク談だが、劣等感は自分のいらないプライドから来ていると感じ、まずそこのテコ入れを時間をかけてやっていった。また、自分は近しい同じ立場の他者との比較で苦しんでいることに気が付き、一度SNSを全削除して強制的にネットでの比較はできない状態にしておいた。

そんな自分のある意味弱点を見つけ、今も完璧でないけれどそこそこ対応できるようになったのは、あの時間のおかげだったかなと思う。

「人生をワークキャリアと捉えがちだが、起こることは全てライフキャリアにつながる。人生の中で空白な時間などなく、ライフに必要な時間だ。」という格言を心に刻み、また今日からもちょっとずつ前に進んでいきたい。



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