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「本気でキスをする恋人が、あなたのそばにいるだろうか」問われたようだと彼は言う


「本気でキスをする恋人が、あなたのそばにいるだろうか」と松井さんは書いた。


「ジミー」を「恋愛小説」と受け取る読者は、あんまりいない。だけど、彼は「恋をしたあの夏を思い出したい」人への「恋愛小説」と言った。

「重度鬱・ひきこもりから復活」し、「トラウマから立ち上がり、本当にやらねばならない仕事を始める起業家の研究」が専門の松井さん。

肩までの髪にパーマをあて、セルフレームの四角眼鏡は少し色が入ってる。眼光が鋭くて、睨むようにカメラを見た写真。「俺は会社員ではないぞ」の空気が漂ってる。

彼は、すでに3冊出版している作家だ。


「恋愛小説なんて読まなそうなのに」と、彼の「ジミー」レビューを私は不思議な気持ちで眺めていた。

きれいな言葉で綴られていて、とても気に入ったのだけど。

オンラインで話せないか、と訊いた。

「ジミー」の読者さんとの対談シリーズを企画していて、ゲストにいいと思ったのだ。

「どうして’恋愛小説’と捉えたのか」に興味があった。まずは顔合わせを、と日程を調整する。

当日、ぬっと登場した彼は、開口一番、こう言った。

「恋愛小説家のエイミーさんに訊きたいことがあるんですが」

れ、恋愛小説家、、? 面食らう。「ジミー」をそう読む人も、多くないのに。

「恋愛」に重きをおくのはどうしてだろう、と訊いてみた。

彼は、メガネを触りながら言った。

「ずっと想いを寄せている人がいるんです。手が届かない人ですが、運命だと思っていて」


ああ。

だから、か。

私は、彼の顔をしみじみと眺める。

好きな人がいると、いつもその人のことを想ってしまう。いつだってその人のこと考えるし、なんだって、その人と結びつけてしまう。


恋か。

松井さん、恋をしてるから。

大人なのに、そんな恋をしてるから。だから、か。

強面の風貌も、急に、可愛く見えてきた。

そんなに好きな人が、いるんだ。

ただ、少し困った。

私は、自分のそういう部分は、人に言わないことにしてる。フィクションの中で語ることだと思ってる。

だから、そんなに開示されたら、バランスが悪い気がするのだけど、、。

「私は、プライベートは言わないですよ。だから、松井さんの恋愛を聞いても、私のことは、言いませんよ」と念を押す。


『ジミー』は初夏の香りがする青春小説。しかし恋愛小説家は、小説でなければ愛を語れないようだ

松井勇人、恋愛小説家が教える、初恋のような恋のしかた 小説『ジミー』著者、青海エイミー

そうだ。私は、言わないよ。

一方、松井さんは、キラキラした目で恋を語る。

40代で、もう3冊も出版していて、お友達も多くて、忙しく働いている人なのに。この間、渋谷の大盛堂でトークライブしてる動画見たぞ。

それなのに、初めて会った私に、「どんなに自分がその人を好きか」という話をするんだ。

少年のような純粋さに、「本当は、そんな風に語れる方が、いいかもしれないな」とチラリと思ったけど。


このあと、話は意外な展開に行く。

私は、思わず言っていた。

「皆んなが皆んな、エースピッチャーを好きなわけじゃないでしょう?」

「仕事もできて、友達も多くて、お金もあって、いつも爽やかで人気者で、、という誰から見ても素敵な人は、、。私は、色気を感じないかもしれない」

あらら、、。

松井さんのキラキラが、うつっちゃったのかもしれない。

困ったなあと、内心思う。

この日の様子は、松井さんの記事もある。


こんな様子では、FBライブはどうなっちゃうのかなと思ったら、松井さんが上の記事に書いていた。

「恋愛小説家は、僕に涙を受ける土であるようにと言った。

しかし、この大人の女性に僕は少年の恋について尋ねてみたいと思う」


え、た、尋ねられるの?

私に、、?


そういうわけで、今回の対談は、独特のものになりそう。

私は、松井さんが、どうやって出版に至ったかという話が好きで、それを話してもらいたいし、どうして文章を書くようになったかも聞きたい、、

のだけど、松井さんに恋の話に戻されちゃうかもしれない!

どうなるのか全然わからなくて、皆さん、困った私をみることになるかも、だ。

ーーー

対談タイトルだけれど、

『恋愛小説家が教える、初恋のような恋のしかた』と、いうのが松井さんの提案。

それは、私が却下した!(笑)

だって、私は、自分のことは喋らないつもりだ。教えることなんてないよ!

ああ、困ったものだ。

今までは、打ち合わせなしで対談をやって来た。

だけど、今回は、打ち合わせをしたのに、私の思ってない方向に手綱が引っ張られた気もしてる。どうなるのか全然分からない。


ーーー

「松井勇人(「逆転人生!」共著)×青海エイミー(「ジミー」)のFBライブ

5/15日(日)

12:30〜12:50(昼)



対談ライブなどの情報は、FBページ 小説「ジミー」プロジェクトにいいね!していただくと簡単に流れて来ます。いいね!ぜひどうぞ ↓


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