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5月に読んだ本や、読んでいる小説。

ゼルダの伝説に夢中に遊んでいたら、5月が終わりそうです。
家にいるとついついゲームばかりしてしまうので、休みの日は本を読む次いでに、外に行くようにしていました。

Kindleでも読みつつ、買った書籍も読みつつ、食い散らかすように並行して数冊読んでは、読み終わらずの5月。
その中で、1冊読み終わったのは柞刈湯葉さんの『未来職安』
先日読んだ同著の『人間たちの話』が面白かったので、おかわり感覚で購入した本です。
こちらも短編集かと思っていたら、数十年後を想像した未来の連作短編集でした。
この未来では99パーセントが働かない憧れの社会であり、残り僅か1パーセントの国民が働いています。その僅か1パーセントの人たちのための職業紹介をする未来のお仕事小説です。

なんでもかんでもAI化が進んでいるので、人間の仕事が無いわけですが、残った仕事の中に県庁でただただ責任を被るために与えられる仕事がありました。
人間が責任をとって辞職するから意味があるそうで、確かにそれはAIで賄えないかもしれませんが、快く働ける内容ではないな…と読んでいました。

次に買ったのも、また短編集。
『丸の内魔法少女ミラクリーナ』は、名前の通り丸の内で働くOLが主人公。そんなOLが魔法少女に変身するのですが、見た目がというわけではなく、気持ち的な一面で、というもの。変な話かと思いきや意外と働きづめの人に刺さりそうな内容でした。
最後の方に出てくる初代マジカルレイミーの活躍は忘れられません。

他にも女性ならではの視点からの短編ばかりで、あまり読むタイプの本ではないのもあり、少しずつ楽しめています。


今年はスカイクロラシリーズを読もう!と思っていたのに、そろそろ半分終わってしまいそうです。
まだ1冊読んだだけなので、慌てず騒がず2冊目の『ナ・バ・テア』を読み始めました。

シリーズの最期を書いた『スカイ・クロラ』から一転して『ナ・バ・テア』は、シリーズの最初のストーリーです。
主人公はクサナギさん。
女性ですが、一人称は僕であり、性別を気にしたくないと気にしているようです。『スカイ・クロラ』で登場したクサナギさんの一人称は私だったので、このシリーズが進む中で彼女がどう変化していくのか?気になります。

性別のない世の中を書いた短編が『丸の内魔法少女ミラクリーナ』にもありました。現代ではその風潮が強くなりつつありますが、2001年に発売したシリーズで既にその視点で物語を書いていた森博嗣さんは、やはり未来想像が巧みなのだなと改めて感じます。


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