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ぼっちざろっく!ってなんですか?という人へ

この記事はマンガやアニメをあまり見ないという方に向けています。

ぼっちざろっくとはロックバンドをする少女のお話のアニメです。
(マンガもあります)

とりあえず、1話を見てピンと来なくても5話までは見てみる事をお勧めします。5話目で最初の山場があります。そして8話目でエンディングのような山場を迎えて、さらに最後まで見た時は、本当のエンディングを迎えて、見てよかったと思うことでしょう。
人が苦悩しつつも、頑張るというピュアなヒューマンドラマです。

性別や対象年齢はありません、大人だったら自分の子供や親戚の子供を見ているように、あるいは、かつての若かりし自分として共感し、10代であれば、等身大で共感して生き方にも影響を少しだけ受けるかもしれません。これは、そんな作品です。

以下に該当する人は、共感や感動する可能性が特に高いので更にお勧めです。※当てはまらない人でもお勧めですよ!

・昔少しでもバンドをしていた、 今バンドをしている、これからバンドを したいと思っている人

・青春映画が好きな人

・本質的に根が暗い人

・ロックが好きな人

・JPOPが好きな人

・アジアンカンフージェネレーションが好きな人

この物語は、派手な分かりやすい大きな成功がある訳ではないですが、主人公が自分の中の負の心と葛藤しながら七転八倒してのたうち回りながらも、自分と向き合い前進する少女の等身大の物語です。

音楽を通じて主人公は、様々な人と出会い、挑戦し、挫折しそうになりながら成長しますが、音楽をしていない人でも共感できるような作りになっています。
ただ、最初の4話目までは、展開がどうしても少し地味になるので、アニメに馴染みが無い人や、ロックバンドに疎い人には辛い人もいるかもしれませんが、そんな人も5話目までは頑張って頂きたいです。(出来れば8話目まで)

最後の終わり方は、品の良いヨーロッパ映画のようで、じんわり心が温かくなるような形で幕を閉じます。

アニメだから、女の子の登場人物だからという偏見があれば、一度それを捨ててみる事をお勧めします。

アニメというフォーマットではあるのでマンガチックなのですが、一人の女の子が泣き笑いながら少しづつ前に進む様子はドキュメンタリー映画を見ているようでもあり、なんとも言えない感動があります。それは、安っぽい泣かせる感動ではなく、じんわり温かくなるような感動です。
(保証はしませんけど)

なお、主人公が溶けたり変形したりゴミ箱に入ったりする表現が出てきますが、これは主人公の心のインパクトを大げさに目に見える形で表現しているので、現実感はなく、まさにマンガです。
でも、それは主人公の心の中を効率よく見てる人に伝えるための手段にもなっていますので、主人公の心の痛みや恐怖がこのような形になって見えるという事と捉えてください。慣れていない表現については深く考えないようにしましょう。(ミュージカル映画の歌うパートに似ているかもしれません)

この作品はバンドなので、劇中で主人公達が演奏している楽曲がありますが、それ自体も主人公が作詞をしている設定になっています。それは、よく心情を表しており、その歌詞と合わせてストーリーを考えるととても感慨深いものがあります。

人は日々、日常を生きていきます、
日常が辛い場合もあり、中々報われません。
だけどそれを乗り越えて新たな日常を手にした時、微かな光が優しく本人に注ぎます。
本人にとっては、それが完全に日常になっていて、そのことに気づかないとしても、周りから見れば、本人がとても輝いて見えるのです。
これはそんな作品です。

こんなおっさんになって、感受性が死にかけていたのに、最終回にこんなに叫びたいほど様々なものが去来する作品が、まだあるとは思いませんでした。
最終回の感想を書きたいですが、ネタバレになるので、それはもう少し先にします。これを切っ掛けに1人でも見てよかったと言ってくれる人が居れば、幸いです。

原作者のはまじあき先生、関係者の皆様、このとてつもない情熱を確かに頂きました。
感動をありがとうございました。

では


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