見出し画像

日本企業の本質とは労働者を「適度に不健康にさせる」こと

日本企業の本質とは何かと考え場合、私はタイトルの通り、労働者を「適度に不健康にさせる」ことであると考えています。
どういうことか。
つまり、肉体的にも精神的にも充足した状態にはさせず、かといって働かせまくり、過労死させるわけでもない状態に保っておくということです。
「生かさず殺さず」の状態ですが、どちらかと言うと不健康にさせておくのが望ましい。

労働者はものすごく病んでいるわけではない、けれどもストレスはある程度たまっているので、ビールや酒を飲み、肥満状態になる。
また、満員電車での長時間の通勤にクタクタにはなるが、でもなんとかギリギリ働ける。
日本企業は、労働者が上記のような「ギリギリの状態」になることを望んでいるのです。
(実際は心身ともに疲れ切っている人が多いのですが)

ではなぜ、労働者を生かさず殺さずの状態にして、「適度に不健康な状態」にするのでしょうか。
理由は、労働者が心身共に健康で、充実した日常を送るようになると、彼らの思考がシャープになってしまうから

労働者の思考がシャープになると、彼らは個人で勉強をしたり、副業などをして、出世をしたり転職をしたり、はたまた独立をしたりするなど、組織を脅かす存在になってしまうんですよね。
また、世の中の不正(政治家や官僚、マスコミなど)にも敏感になってしまうので、労働者が心身ともに健康であるということは、支配者にとっても看過できない問題なのです!
ゆえに、労働者を適度に不健康にさせた状態にしておくのは、国家の「政策」でもあるのです!!

しかし、不健康になりすぎてもいけない。
肉体や精神がズタズタになると、労働者は働けなくなってしまいます。
そうなってしまうと、生産性や合理性よりも労働者の長時間労働で成り立っている日本企業は潰れまくってしまいます。
なので、労働者をズタズタの状態にはさせずに、肥満や糖尿病(同じようなものですが)、ストレスからくる不眠など、何かしら不健康ではあるけれども労働はできる状態にして、徹底的に働かせるのが今の日本企業のスタイルなのです。

企業がなぜ、「労働者を適度に不健康な状態にさせておく」ことがわかると、なぜ週5日1日8時間労働を頑なに守り、1か月単位のバカンスがないのかもわかります。
それは週5日1日8時間労働が「生かさず殺さず」の状態にしておくのにちょうどいいから。
普通に考えたら(私の感性ですが)、テクノロジーが急速に発達し、ライフスタイルも昔と比べて劇的に変化しているのに、1日8時間もの労働を課すのは狂っていることがわかります。
しかも、たったの2日で5日働いた疲れを取らせるだなんて狂気の沙汰。
でも、労働者はギリギリ耐えることができる
ギリギリ生活を維持するため、労働者は酒を飲んだり、カロリーの高いものを食べたりして不健康になるのです。

もし、週休3日制、1日6時間労働になると、おそらく労働者の健康状態はかなり良くなるでしょう。
余暇の時間が増えるので、勉強や副業にあてるかもしれません。
考える時間も増えるので、既に述べた世の中の不正にも敏感になる。
1か月単位のバカンスが得られれば、自分の人生を見つめ直し、会社を辞めるという可能性も出てくる。
日本企業(特にJTC)にとっては本当に都合が悪いんですよね。
そういうわけで、週休3日制、1日6時間労働にはならないのです。

世間では「働き方改革」だの「ワークライフバランス」だのと言っていますが、本当に「働き方改革」が実行され、労働者がワークとライフのバランスが取れるようになってしまうと、国家転覆の危機に陥ってしまいます。

日本企業が労働者を健康にさせる可能性は低いです。
だからこそ、健康になるためには労働から離れ、ゆるく生きる道を模索しなければなりません。

関連記事




この記事が参加している募集

スキしてみて

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?