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若いうちは環境を変えまくった方がいい

人間の成長率が最も大きいのはどの時期だろうか。

身体的にも、精神的にも、答えは乳幼児期である。小さな子どもは少し見ないうちにどんどん大きくなって驚かされるものだ。

スキャモンの発達曲線という有名な研究がある。曰く、人間の神経系は1〜5歳までの間に成人の80%に達し、12歳時点でほぼ100%になるそうだ。生まれたての人間は驚くほど急激な成長を遂げている。

この時期は、様々な神経回路が形成されるのでゴールデンエイジと言われるらしい。この時期にどれだけ良質な刺激を豊富に受けられるかが、その後の人生に大きく影響する。
小さな子どもが色んなことに興味を持って、あちこちを歩き回ったり、落ち着きなく見えるのは、刺激を求めてのことだ。

さて、やっと本題に入るが、様々な仕事をする中で、社会人としての成長も同じような曲線を描くのではないかと思った。
社会人の1歳〜5歳、もっと言えば12歳くらいまで(実年齢で言えば、大卒で23歳〜34歳くらいまで)はビジネスマンとして成長するゴールデンエイジにあたる。つまり、この時期には様々な刺激が必要ということになる。

新しい仕事を初めた瞬間は、最も学ぶべきことがある刺激的な瞬間だ。その会社の文化や考え方を学ぶ。ビジネスモデルを理解する。必要な知識・スキルを学び、業務に活かす。内外に人間関係を構築する。

起業するにせよ、会社に勤めるにせよ、何かを始めた時には考えることや学ぶことがたくさんある。新しい仕事をすると豊富な刺激が得られる。

逆に、人間、同じ環境で仕事を続けていくと、次第に慣れていくものだ。仕事をある程度続けていくと、要領を掴んでなんとなく楽になってくる。時間の拘束が増えて忙しくなるという見方もあるが、なにかを考えたり、学習する必要性は徐々に少なくなってくる。

当然これは働き方や所属している組織によって大きな差があるが、一般的に同じことをやっていると慣れが生じてくる。その仕事ができるようになってきているということだから、歓迎すべきことではある。

しかし、これでは仕事を通して得られる刺激が徐々に減ってきてしまう


社会人1〜12歳までのゴールデンエイジ、いわば”社会人乳幼児期”には、小さな子供のようにたくさんの刺激を求めて、様々な挑戦をするのは自然なことだ。神経系が発達しきる社会人12年目くらいまでは子供らしく、落ち着きなく、トライを繰り返してみるのもアリだと思う。
結果として、良質な刺激をたくさん受けて、ビジネスマンとして大きく育つはずだ。

私が比較的短いスパンで働き方や環境を変えたのは、上のような意図があってのことである。とは、残念ながら言えない。狙って行ったことではない。
けれども、後になって分析してみると乳幼児のように刺激を求めての行動だったのかもしれない。


コロコロと落ち着きなく仕事を変えるのは、場所によっては評価されない。というか、結構顔をしかめられる。しかし、「スキャモンの成長曲線」が示すように、子供が成長するには豊富な刺激が必要で、落ち着きが無いのも自然なことだ。

現在26歳の私であるが、残り少ない社会人としてのゴールデンエイジを良質な刺激で埋め尽くすべく、引き続き、自信を持って様々な経験を積んでいきたいと思う。

そして、シンプルに、新しい環境に飛び込む瞬間はとても興奮する

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