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平坦な絶望を、息継ぎして泳ぎ続ける。もがき生きる短編小説。

2024年の新作2冊め。
悩みでも問題でもなく「なんだか空気が薄いなぁ」って感覚。
それを知っている人には、たぶんすごくしっくりくるんじゃないかという短編です。



◆作品概要

「犬はかわいい」2024年5月19日発行予定 A6/本編52p/400円

みんな、あたしの犬を愛してる。
あたしの、架空の犬を。


あたしの犬はちいさくてわがまま。
だけどかわいいから、みんな許してしまうんだ。
愛してるよ。あたしの、架空の犬。

平坦な絶望を息継ぎで泳ぎ続ける、がんばる女の子の日々。

新潮社「女による女のためのRー18文学賞」一次通過作品
※本作は全年齢作品です。


◆冒頭サンプル

本紙は淡クリームキンマリ(薄いクリーム色)になります。



◆一瞬の救いは息継ぎのようなもので

主人公は、大学生の女の子。
まじめに、見えないところでも手を抜かない。いい子。
バイト仲間たちとは頭空っぽ状態で話ができる。
家はなんだか居心地が悪い。
平坦な生活。なのに、空気が薄い生活。

ぎりぎりのところにいると、一瞬救われただけで「しばらくやっていけそうだ」って思う。

自覚なく心って壊れてしまうんだよな。
見た目にもそれはわからなくて。
誰も、本人さえも気づかないうちに心って壊れる。それが日常だと思う。


・・・と、そんなことを私は考えているみたいで。

見えないところで、ぽろぽろこぼれるように壊れていくどうしようもなさには、誰も同情しないし注意も払わない。
だけどそれは、どうしようもないことなので。

一瞬すくってもらって息が出来れば、それでも最後まで泳ぎ切れるんじゃないかな。

なんて思っているのです。


◆おわりに


リアルイベントは来年の春以降まで不参加の予定です。
通販は随時受付なので、気になる方はそちらをご利用くださいな。

なお、委託含め7月までイベントが続きます。
完売したら増刷するかわからないので、気になる方はお早めに確保されたほうがいいかもしれません。多めに刷っているけど、一応・・・。

お取り置きのご相談もお気軽にどうぞ~。

◇イベント予定

●5/19(日)文学フリマ東京38 ※入場料1000円(18歳以下は無料)


●5/26@文学イベント東京(朝霞市 CHIENOWA BASE)※委託
●6/2@文学イベント東京(蔵前 透明書店)※委託



●6/16(日)文学フリマ岩手9 ※入場料無料


◇通販

BOOTH

BOOTH通販には、オマケを何かしらつけているのでけっこうオススメです。
未発表の短編小説やエッセイなどなど。
しばらくリアルイベントに出られないこともあり、通販のオマケを充実させたいなと考え中です。こまめに新作オマケ出したりとか・・・!


どうぞよしなに~。

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