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君と僕の8年間〜君は綺麗だった〜

「私、結婚したんだ。」
半年ぶりのFacetimeで君は、そう言った。

Official髭男dism のPretenderを聴く度に
脳が君に出演オファーを出していたせいで
ふとした時に出てくる君は
圧倒的な存在
ラスボス感。
倒したいけど倒せない。

だって
もう

君は、目の前にいないから。

かといって
目の前にいても
ボコボコになんて出来ない

だから、8年間、ずっとPretenderをしていた
僕の素直な気持ちを
記すことにした。

君と僕の1ヶ月から8年。
君と僕の遠距離恋愛、1年記念日、2年記念日、3年記念日、カナダ、愛知、
ニュージーランド、オーストラリアetc,,,
海外ドラマだと間違いなくクリミナル・マインドに匹敵するSeason数。
数多くの難事件を解決してきたね。
お互いの友達、大家さん、同僚、出演キャストの多さたるや。

離れてからも
愛変わらず誕生日のメッセージはお互いし愛っていたね。
辛いけど否めない でも離れ難い
結局、最後は君と
そう想っていた。
その想いに鍵をかけたけど
いつでもどこでも取り出せる場所に鍵を置いていた僕は
ほんと
甘いな いやいや

しかしさ
君とのロマンスは人生柄
続きはしないことは知っていたよ

8歳の年の差。
結婚や恋愛に対する価値観、想いが合うタイミング。
もっと違う設定で もっと違う関係で
出会える世界線 選べたらよかったのかな?

君のメッセージを読み返すと
あの時
あの言葉
いくつものシグナルを僕は気づけなかった
いや
気づかないフリをしようと
君の受信料を支払わず
自動解約の道を選んだのは僕自身だ

「色々あるけど楽しく生活しているよ。」
「お互い色々あると思うけど、自分らしく楽しく過ごしていこうね。」
決して、
直接、僕に
「幸せ。」
そう、言わなかった君。

そう言えなかった君は、
ロマンの定めをきちんと受け入れた
そういうことだよね、きっと

「もう連絡する事はない。」
毎年、恒例行事だった誕生日のメッセージ
海外ドラマも
最終回のその時が訪れるのさ

ただ、君と僕のSeasonは
打ち切りではない
僕たちで最終話をつくることができた

君と僕の出会いに意味なんてない
だけど
最終話を二人でつくることができたから
君と僕の出会いに意味を与える事はできた

最終話の
君の最後のセリフは
「ずっと応援しているよ、幸せになってね。」

君の言葉のお陰で、ロマンの定めを
僕も受け入れることができた
ありがとう

君の運命のヒトは僕じゃない
もっと違う設定で もっと違う関係で
出会える世界線
なんて
もう選ばなくて良い
それもこれもロマンスの定め

それもこれもロマンスの定めなら 悪くないよな

僕と君にはもう
永遠も約束もない

あるのは、とても綺麗だった思い出

Official髭男dism のPretenderで脳が君を出演させていたのは
「君は綺麗だ。」
の断定の言葉通り
君にとらわれている僕自身だ

幸せは人それぞれ
大切なものは目に見えないし
完璧なものなんてありはしない
何が何だかよく分からない想いや関係で溢れる世界で
たったひとつ確かなことがあるとするのならば

「君は綺麗だった。」

だから
君よ













グッバイ。

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