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娘の嘆き

現在コンクールに向けて、ドイツで日々レッスンしている娘が
電話でぼやいた。

「今、私は全国のバレエキッズに言いたいよ、

 コンクールは親元にいるうちに出ておけ」

と。

書類の提出や個人レッスン、撮影のための先生との交渉。
言葉も拙い海外で全て自分で対処し、
さらに身の回りの、洗濯や家の掃除、食事管理もしないといけないし。
いきなり1人で全部こなすのは大変すぎると。
家のことをしないでバレエに集中できる環境ってかなりありがたいことだったと。

娘が通っていた日本の教室では、なかなかコンクールも出させてもらえなかったので、コンクールそのものに慣れていないのだ。

娘からこのセリフを聞いた時、母は笑ってしまった。
そうだよね、親と離れて改めて環境のありがたさってわかるよね。
日本にいる間は、バレエと学校の両立でいっぱいいっぱいだったから、家事もロクに教えてないまま留学してしまったし。
留学してそれなりに生活はこなしていても、やはりタスクが増えるとテンパるのは致し方ない。

そんな親だって、テンパりながらバレエ母をやってたのだから、娘だってひとつひとつ 目の前のことやっていけば、いつのまにか終わってるよ。
ふんばって、がんばっておくれ。

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