『としょかんライオン』岩崎書店
ミシェル ヌードセン (著)　ケビン ホークス (イラスト)
福本 友美子 (翻訳)

ニューヨーク在住の作家、ミシェル・ヌードセン作の絵本です。画はケビン・ホークス。ある日、図書館に突然ライオンがやって来ます。図書館員のマグビーさんは、驚いて館長のメリウェザーさんの部屋に飛び込みます。「ライオンがいるんです！図書館に！」でもメリウェザーさんは、慌てず、騒がず、「そのライオンは図書館の決まりを守らないんですか？」決まりを守るならば、図書館長は例え相手がライオンだろうが、受け入れるのです。これは法治社会のメタファーです。でもある時、大事な局面に遭遇したライオンは堪えきれずに図書館のルールを破って大声で吠えてしまいます。当然、それは許されないことですが、果たしてそれからどうなったのか？いろんな真理が散りばめられた大人が読んでも感銘を受ける素敵な絵本です。

二村　知子 | Tomoko Futamura
隆祥館書店店主　井村雅代コーチ（当時）に師事し、シンクロナイズドスイミングを始め、現役時代はチーム競技で２年連続日本１位、日本代表として２年連続世界第３位に。現役引退後、隆祥館書店に入社。2011年から「作家と読者の集い」と称したト－クイベントを開催、2016年からは「ママと赤ちゃんのための集い場」を毎月開き、2019年4月からは、宝上真弓先生と子育てに悩む親御さんのために絵本選書の無料サ－ビス、2020年6月より、お客様からのリクエストを受け一万円選書を始めている。

隆祥館書店：http://atta2.weblogs.jp/ryushokan/