キャリアと年齢

最近ふと思うことがあります。

昔勤めていた会社に今もいたとすると、もう役職定年なんだなぁと。

課長であれば、50歳で、課長という役割から外れなければいけない。
部長であれば、55歳で、部長という役割から外れなければいけない。

さらに次には定年が待ち受けている。この先、定年の時期が延長されるという声もあるけど。いずれ、年齢という個人の努力ではどうしようもない線引きによって仕事の機会を奪われる。

この年齢が来たときに、自動的に役割から外されるのって、一見公正な仕組みに見えるけど、本当はそうじゃないよね。本当は、役割を果たせる能力の有無で決めた方が公正だよね。(どうやら僕の古巣では、仕組みとして年齢による役職定年制度を保ちつつ、特にその余人を持って代え難い能力を認められた場合は役割から外れなくても良いらしい。運用で一定の公正さを保っている模様。)

確かアメリカでは、年齢に基づいた人事制度上の運用自体が違法だったような。

多様性を尊重し、ダイバシティな世の中を実現しましょう、と声高々に喧伝する企業が増えている中、一人ひとりの個性や能力を吟味せずに年齢という区切りによって、人の可能性を奪う人事制度の仕組みを残すって、なんかすごく矛盾しているような。

キャリア開発に関する相談が増えてきた中、ふと思ったので書き留めてみました。
個々人へのアプローチも必要だと思うのですが、やっぱり「場」をととのえる必要があるなと思う次第です。(キャリアについては、若者のキャリアに関しても思うところありなので、また近いうちに書き留めてみようと思います)

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