初めてのお別れ

4年付き合った恋人と、お別れをした。

悲しいけれど、この大切な気持ちを、書き残しておきたいと思った。

恋人とは、約4年半前に通っていた学校で出会って、すぐ意気投合した。いろんな話をたくさんして、お互いの気持ちは同じで、付き合うことになった。

私にとって初めての恋人だった。

わからないことも、苦しいこともたくさんあった。涙が止まらない時もあった。でもいつもそばにいてくれた。

いろんな場所に行って、楽しい時も嫌な時もあった。でもずっと一緒にいられると思っていた。

4年が経ってすぐの日、恋人から、この先のことを話さなければならないと思う。と言われた。

それは、少しずつお互いの歩むペースがずれてきたよね、ということ。それにともなって、好きな気持ちはあるけれど、この先ふたりで一緒にいるのは難しいのではないか、ということ。

二人でいることによって、それぞれの生き方の"違い"が"課題"になってしまうのならそれは良くないのではと言った。

ショックだった。こんなことを言われると思っていなかった。二人はずっと二人で、変わらないものだと思っていた。ついこの間楽しく出かけたのに、と思った。

恋人は、ずっとこのことを考えていたと言った。言わなければと何回も思ったけど、なかなか言い出せずにいたと。

私たちは、長い時間をかけて少しずつ、でも確実にずれていってしまった。

別れ話をするときは、お互いにたくさん泣いた。振るくせに泣かないでよ、って思ったけれど、私のことを心から大切に思っているからこその涙だったのがわかった。

恋人の話を聴いて、悲しいけれど、別れることにした。

好きなのに別れるんじゃなくて、好きだから別れた。

好きだったところを、別れる時になってやっと言葉にして伝えたら、そんなふうに思っていたんだ、ありがとうと言われた。思ったよりも、気持ちって言葉にしないと伝わらないみたいだ。

大切な時間だった。かけがえがない存在だった。もう過去になってしまうけれど、恋人だったあなたへの感謝は忘れません。出会えて、恋人として過ごせて、本当に良かった。

これからお互いに幸せになれますように。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?