ネパール人は日本人よりツウな寿司ネタを好むみたいだ
夫の交友関係は非常に幅が広く面白い。
なんでそんな面白い人と知り合いなの!?羨ましい!!と謎に羨望してしまう。
とある日の夜。
夫が友人のネパール人と長電話をしていた。
私はその時間ゆっくりお風呂に入っていたので詳しいことはよく知らないが、近況報告などを長々としていたらしい。
そこで、友人の奥さんがTikTokで100円台で食べられる回転寿司の動画を見た話をしたそうで、どうやら興味を持っていると。
だったら今度一緒に回転寿司に行こうよ!という話になりお互いのパートナーを連れて食事をする計画を立てていた。
そうと決まったらすぐに予定を計画するのが夫の素晴らしいところ。すぐに日にちを決めて、お互いの予定を合わせた。
回転寿司も色々とあるが、最近のところはフードロスを防ぐ観点からかオーダーした商品がベルトコンベアーやら、新幹線を模したプレートで運ばれてくるところが多い。
どこなら楽しんでもらえるだろう?と考えた末に近場で思い付いたのがくら寿司だった。
ここなら、常時寿司ネタが回転していて目も楽しいし、おまけにびっくらポンというゲームも体験できる。
そうと決まったらすぐ、くら寿司の席を予約したのだった。
◇
約束当日。
仕事で少し遅れると連絡が来て、先に席についた私たちは、二人でお寿司を楽しんだ。
夫はすぐさまビールを注文。
彼は本当にどこに行ってもビールを飲んでいる。
あまり飲み過ぎて欲しくはないけれど(健康と家計を考えるとね)、外食を心から楽しんでいる様子を見ると微笑ましくなる。
最近、くら寿司の席に置いてあるガリが生姜から大根に変更になったようで少しショックを受けていたが、食べてみると意外と美味しくて家でも大根をガリ風に漬けてみようと思ってみたりなどした。
一時間ほどそんな他愛もない話をしながら食事を楽しんでいると、ようやく到着したとの連絡が来る。
正直、来ないのではないかと二人で話していた。
けれど、ネパール人はそういうところは本当にきちんとしているというか、約束を守ったり情に熱い人が多い気がする。
夫が駅まで迎えに行き、私は初対面の夫の友人をドキドキしながら待っていた。
さっきまでの緊張していたのは何だったんだ!!と思うほど、フレンドリーでお喋りで楽しい人だった。
奥さんは少し人見知りをしていたけれど、よく食べ、よく笑い、品のある人だった。
辛いものが好きなようで、大量のわさびや一味唐辛子を好んで食べていたのも面白かった。
二人が食べる寿司ネタを見ていると、シメサバや鰯、タコなど、なかなかなツウなチョイスをしている。
てっきり外国人はカリフォルニアロールや玉子、お肉の乗ったネタを頼むものだとばかり思っていたので度肝を抜かれた。
だって私より渋いネタを頼んでいるんだもの。
私の前に並ぶのは天ぷらや、チャンジャの軍艦、イカやエビ。それにかんぴょう巻き。
あれれ、どちらが生粋の日本人なの??と言いたくなってしまう。
夫と二人で「お寿司が苦手そうなら、すぐに出て違うお店に行こうね。」なんて話していたのだが、心配ご無用のようだった。
お喋りは国境が超えても楽しかったし、外国人と一緒に食事をする楽しさも知った。
今度は一緒にネパールの料理を食べに行きたいな。
あの、あま〜いシロップ漬けのスイーツを一度でいいから食べてみたいのだ。
家に来てくれたら、一緒にネパールの料理を作って食べよう!とも言ってくれたのでそれも楽しみだ。
夫のおかげで思いがけない国際交流ができた。
世界はまだまだ広い。知らないことや面白いことが沢山ある。
人生捨てたもんじゃないな。
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