こぐまパンを作ってくれと言われた。
こぐま…？
頭に浮かぶのは杉元佐一の懐に入ったリアル子熊及び谷垣源次郎だったわけだが、そうじゃなかった。
熊ちゃん型のパンでも、子熊ちゃん風男子型パンでもない、と。

韓国語でこぐまはさつまいもという意味らしい。
クロックナなるほど〜

見せられた動画は韓国のインフルエンサーの方のもので、なにやらもっちりとした食感のようだ。
パクパクもちもち食べる動画を何度も見せられハラヘリ。


だが、レシピを調べるとただのパン生地のものばかり。
もちもちで検索して出てきたレシピは白玉粉とかを使いレンジで作るのもので……。
それ、パンじゃない……団子や……！
依頼主に見せても…ちょっと違う、と素気無い返事。
皆さん苦労されている！！


ならば……自分で生み出すしか、ない。


見せてもらった動画からわたしがイメージした生地はリョーユーパンのポービリア。

あまり見かけないから、見つけたらつい買っちゃうのだが、美味しいのです。
ちなみに、ずっとポーリビアと勘違いしてた。
（誤）ポーリビア
（正）ポービリア

こちら、ブラジル生まれのおやつパンらしいが、甘くないのがわたし的にポイントの高いパンである。
もちっとした生地に黒胡麻が香ばしい。
※チーズ好きな方、チーズポービリアもありますよ！


今回は胡麻は入れないとして、それっぽい生地で芋餡を包めば、家人の求めるもちもちこぐまパンになるのではあるまいか、という目論みである。

色々考えてこのようなレシピで作ってみた。
使ったタピオカ粉は以前、蛋餅ダンピンを作る時にAmazonで購入したものだ。

材料はこんな感じ。
紫芋パウダーはカルディにも売ってる。

【pero流もちもちこぐまパン8個分】

★芋餡★
さつまいも            正味340g
無塩バター　　　　　　20g
砂糖　　　　　　　　　30g
牛乳（芋の硬さ次第）　0〜大さじ1弱


★生地★
GABANタピオカ粉　　200g
強力粉　　　　　　　　20g強
紫芋パウダー　　　　　20g
水　　　　　　　　　　100cc
牛乳　　　　　　　　　120cc
塩　　　　　　　　　小さじ1/2
米油　　　　　　　　大さじ3弱
溶き卵　　　　　　　　1個分

★まぶす粉★
紫芋パウダー　　　　　適量

①皮を剥いたさつまいもは適当な大きさに切り、水ででんぷんを流し、柔らかく茹でる。

②茹でたさつまいもの水気を切り、鍋に戻して熱いうちにマッシャーなどで潰し、他の材料を加えたらゴムベラで混ぜる。
芋の硬さによって、柔らかいけど形ができる程度に牛乳で調整する。（耳たぶの柔らかさ程度）
ある程度冷めたら6等分にしてさつまいも型にしてオーブンシートの上に置いておく。

③オーブンを190度に予熱スタート。
フッ素のフライパンに生地用の牛乳、水、油、塩を入れて沸騰直前まで温める。火を止めたら粉類をふるい入れ、木べらでしっかり混ぜる。

④溶き卵を少しずつ加え混ぜる。力がいるけどしっかりと！手でもいいが、ベタつくし熱いので注意。

⑤生地を6等分にする。触れる程度の熱さになったら成形スタート。
かなりベタつくので、強力粉を少し手に塗しつつ、丸めて手のひらで平たく伸ばし、芋餡を包む。
さつまいも型に整形する。閉じ口は下にして置く。

⑥6つともできたら、紫芋パウダーをまぶす。芋っぽさを出すため爪楊枝でツンツン穴をあける。

⑦190度のオーブンで焼20分焼く。

もっちもちのこぐまパン（？）できました！

ちぎると、ホラ！もっち〜り。

ぼふっと湯気が吹き出す熱さです。
芋餡がかなりアッッツイので火傷注意！
油断すると口の中べろべろになりますよ。
だけど、焼きたてが抜群に美味しいです。
べろべろと背中合わせの美味しさをご堪能下さい。

タピオカ粉生地は冷めると少し固くなるので、軽くレンジで温めるといいです。

イーストをつかってないので、発酵もさせてない。
なので、このレシピもパンと言えるかは分からない。
結局、こぐま団子かもしれない。
でも、美味しかったですよ。

本場のものを食べたことないから創作料理になるのかもしれないけど、それもまあ、良いのではないでしょうか！