ぺるそなお

将棋指す人

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かに雑炊

今回も将棋とは関係ない上に、とてもくだらない話なってしまうので、あらかじめご了承頂きたい。 私は『蟹』という食べ物があまり好きではない。別に嫌いというわけでも、苦手というわけでも、甲殻類アレルギーがあるとかでもない。 ただ単純に『コスパが悪い』ように感じるからである。 あの耳かきの棒みたいなやつで必死にかけ集めても、一瞬で消えるような量の身しか採取できず、その労力に見合うような美味であるとは到底思えない。カニ味の何かも特に好きではないし、嫌いというほどでもない。しかし、世

    • 世界の終わりを感じた日

      あの日は、その当時所属していた ブラック企業の社長の誕生日だった。 2週間に一度、『帰社日』という名の 強制参加自腹飲み会が予定されていた。 昼前に客先に行くと言ってでかけた社長。 通称『バナナ』 本社と呼ばれる麻布十番の小さい オフィスで勤務していた4人 パワハラを得意とするクソみたいな上司 通称『ひつじくん』 先輩風を吹かせる 某ビジュアル系バンドが好きな事務の女性 通称『アタイ』 小学生レベルの下ネタばかり口にする メンタル弱めで体は大きめの先輩女性 通称『

      • ペアチケット

        唐突にする話ではないが、私はディズニーなんとかに行ったことがない。正確には、幼き頃に数回行ったことがあるらしいが、頭にリボンをつけた大きいネズミと撮った写真が残っているくらいで、そのアミューズメントパークを楽しんだ記憶はほとんど残っていない。 それはまだ『ランド』しかなかった頃のお話で、最近ではアルコール好きが集まるという『シー』と呼ばれる施設もあると聞く。 喋る亀から質問されるようなアトラクションがあるとか、ないとか、そんな噂も耳にする。 偏見かもしれないが、私にとって

        • コーンスープおじさん

          ずっと忘れていたが、2年前の下書きにこんなタイトルの記事を用意していたらしい。 その当時の私は、定期的に記事を公開するためにネタを書き溜めておこうと目論んでいたのだが、たいして面白いものが書けないだろうという判断でお蔵入りになった。 そして月日は流れ、私も少し大人になった。 今なら面白い記事になるだろうと書き始めたが、きっと2年前に書こうとしていた内容とそんなに変わらないことが予想される。 タイトル的にも、実体験としても、キャラとしても、割とインパクトがあったのだが、エピ

        • 固定された記事

          猿はロックなんか聴かない

          何故かはよくわからないが、ふと20年くらい前に感じた理不尽さを唐突に思い出したので、久しぶりに書き殴ってみることにした。それは私が上京して、とある音楽の専門学校に入学したばかりの頃の話になる。 その学校には週に2回くらい『バンドアンサンブル』という授業があった。ジャンル別のクラスに分かれ、それぞれのクラスで課題曲を決め、ライブでバンド演奏することを目標に、各パートで合わせる的なアレだった。 パートによっては、人数の偏りがあるため、この曲はボーカルとギター2人ずつ…とか、ド

          猿はロックなんか聴かない

          初段にはならない

          数ヶ月前に書きたいことがあったのだが、なかなか内容がまとまらないというか、書けそうな気がしなかったので、かなり久しぶりに文章らしい文章を綴っている。時期的にも今年最後のnoteになりそうなので、一年を振り返ってみるのも悪くないだろう。 思えば今年の一番の目標は、今年こそ将棋で 『初段』になることだった。半年前には達成しているはずの予定だったのだが、結果から言うと 『初段』はおろか、『2級』降級圏内に片足を突っ込んでいる状況だ。 では何故、そのような事態になってしまったのか

          初段にはならない

          コマノキモチ 最終話

          リュウノキモチ 「嘘をついているのは貴方です」 「テメー!テキトーな推理しやがって! 何か証拠でもあるのかよ!」 「まぁ、落ち着いてください。 貴方が3三に移動した事によって、 空き王手になった…間違いありませんね?」 「だから何度もそう言ってんだろーが!」 「えぇ、それは恐らく真実でしょう… しかし、嘘をついているのはその後… 貴方は『龍』に成っていない!!」 「!?」 「!!」 「…」 「銀やら桂じゃあるまいし、 意味もなく敵陣で成らない奴が いるわけね

          コマノキモチ 最終話

          コマノキモチ 第9話

          バンノキモチ 「みなさん、お集まり頂けましたね? お忙しい中、大変恐縮です」 「僕たちは何故、このような場所に 呼び出されたんですか?」 「ちゃんと説明してくれないと 納得いかないっすね」 「こっちは盤外出張で疲れてるんですよ」 「二日酔いで頭が痛いってのに、 こんな朝っぱらから、 何の用事があるって言うのよ?」 「例の事件の話じゃないかしら? 全員を呼び出したって事は、 犯人の目星がついたってことよね?」 「これで的外れな 推理しやがったら、 ただじゃおかねー

          コマノキモチ 第9話

          コマノキモチ 第8話

          ギョクノキモチ 『玉は下段に落とせ』 「これが今回の計画よ…」 「俺たちは 何をすればいいんだ?」 「あなたたち2人は、 それぞれ『1一』と『3一』 にいて頂戴」 「それで?」 「そのまま待機してて頂戴。 何もしなくていいわ。 あくまで護衛として、 その場にいてくれれば問題ないわ」 「さすがに目立った事されたら、 俺たちも黙っているわけには…」 「その辺は心配しなくていい。 お前たちに仕事させる暇なく、 俺たちが仕留めてやるからよ!」 「…僕は何をすれば…」

          コマノキモチ 第8話

          コマノキモチ 第7話

          ヒノキモチ 『王より飛車を可愛がり』 って言葉、知らねーのかよ? それだけ俺は特別なわけよ。 お前は俺を疑ってんのか? 俺に下手な事すると痛い目みるぜ? あの日? あぁ、確かに俺は『2三』にいたよ。 それがどうした? 『玉』さん? そういえば、『1二』にいたな。 俺が殺すわけないだろ? だって、『1一』から 『香車』が睨んでいたんだぜ? そんな状況で、できるわけねーよな? 『香車』は『3一』じゃないかって? よく覚えてねーけど、『1一』にいたのは 嘘じゃねーぜ。

          コマノキモチ 第7話

          指す将順位戦7thを終えて

          今期は参加してないから書くことない

          指す将順位戦7thを終えて

          コマノキモチ 第6話

          カクノキモチ 『遠見の角に好手あり』 そうね…よく言われるわ。 私の利きを三万回も 確認して下さる 紳士もいらっしゃるらしいわね。 あの日も見ていたかって? 残念ながら、死角になってて よく見えなかったのよ。 私がいた場所? 確か…『3四』だったと思うけど、 それがどうかしたかしら? そうねぇ… 『玉』さんは 見えなかったわね。 そういえば、『3一』に 『香』さんが 立っていたのは見えたわ。 『飛車』さんと 付き合ってるのかって? 誰に聞いたのかしら。 それは

          コマノキモチ 第6話

          コマノキモチ 第5話

          キンノキモチ 『金なし将棋に受け手なし』 と言うが、私がいれば『玉』さんは 殺害されずに済んだかもしれない… 過ぎてしまった事を悩んでも仕方がない。 何としてでも『玉』さんを殺害した 犯人を探しだしてみせる! まず、状況を整理してみよう。 当日、現場にいたであろう駒は、 敵の駒台にいた『歩』、 そして『香』… 『香』が一緒にいたと語る 『桂』はその事を否認している。 もう一枚、『香』がいたとの 目撃証言もある。 まだ本人たちに確認は 取れていないが、 『飛車』と『角

          コマノキモチ 第5話

          コマノキモチ 第4話

          ギンノキモチ 『銀は千鳥に使え』 私だって、好きで毎日飲んでるわけじゃないんだから勘違いしないで欲しいわ… あんな奴の下でやってらんないのよ。 まぁ、それももう終わった事だけど。 私が殺したとか思っているわけ? 冗談じゃないわ、殺す価値もない。 期待されていた? 捨て駒にしやすかっただけでしょ? いつも私が攻めの先頭… あの日の『飛車』のこと…? 私が知るわけないでしょ。 仲よさそうに見える? 笑わせないで。 アイツも同じ、私を利用してただけ。 私を囮にして、いつ

          コマノキモチ 第4話

          コマノキモチ 第3話

          ケイノキモチ 『三桂あって詰まぬことなし』 いや、普通にありますよ。 迷惑なんで、あんまりこういうの 鵜呑みにしないでもらいたいんですよね。 『桂の高跳び歩の餌食』 これは否定できないですけど、 なんか癪ですよね。 普通に相手したら、 『歩兵』君ごときに 負ける訳ないですし。 まぁ、マス飛び越えられるの 僕たちくらいなんで、 正直、誰にも負ける気しないですけどね。 『飛車』?『角』? 何回も両取りした事ありますよ。 『香車』? あの日は会ってないですよ。 そもそ

          コマノキモチ 第3話

          コマノキモチ 第2話

          キョウノキモチ 『下段の香に力あり』 よく言われるんすけど、 これって下段にいないと力ない …って聞こえるんでムカつくんすよね。 言いたい事はわかるんすけど、 なんかバカにしてないすか? どうせ、前しか進めないだろ…的な。 『玉将』さんと揉めてたって? そんなのいつもの事っすよ。 あの人、自分の使い方下手なんすよね。 なんか行き当たりばったりというか、 確かに、吊り上げられた時とかは 下がらなくてマジ申し訳ねぇ …って思ってるんすけど、 対局後にネチネチ陰湿なんすよ

          コマノキモチ 第2話