BLUE GIANTにはまってシンガポールのJazz Barに行ったら、いつの間にかドラムレッスンを受ける事になった話
シンガポール在住日本人と話していると、シンガポールは住みやすいけどつまらないとよく聞く気がする。かくいう自分も住んで2年目くらいからは周辺国旅行も一通り終えてつまらないなーと感じていた時期があった。
妻も同じような感覚で「あと何年シンガポールにいるかなー」なんて話しながら、日本で調達してきた「BLUE GIANT」というJAZZ漫画を1~5巻まで購入してきて、何となく読み進めていると一気にはまってしまった。*続きが読みたくなってAmazonを待つことなく、すぐにKINOKUNIYAまで走って残りの10巻まで大人買いしてしまったくらい。
僕も妻も、JAZZってよくわかっていなかったし(今も)、JAZZの生演奏なんてほとんど行った事なかったので、シンガポールで生演奏やっているJAZZ BARでも調べてみようという話になって、「B28」というなかなか雰囲気のあるJAZZ BARにたどり着き、そこで出会ったドラマーのおかげでつまらなかったシンガポール生活は一変した。
おれ、あの日…ジャズにうたれちゃってさ。
BLUE GIANTを読んでいたおかげか、曲の途中でそれぞれの楽器演奏者に与えられたアドリブ時間で「ソロ演奏」なるものが挟まる事も学んだ。正直一番ドラムがわかりづらいと思っていたのだけど、B28で演奏していたドラムプライヤーの演奏姿を見た瞬間に一気に引き込まれてしまった。
隣にいた妻も
あのドラムの人めちゃくちゃかっこいい!
と、最近だと「わたし、定時で帰ります」の種田さんを見るような目で興奮していた。正直僕はゲイでもないけど、このドラマーの演奏には一発で惚れてしまった。立ち振る舞いやシンガポリアンらしからぬ(すみません)洗練された服装に長身のドラマーは演奏含めて僕たちを一気に虜にした。
名前を調べているとどうやら「Aaron James Lee」というらしい
また彼の演奏がどこかであったら絶対観に行きたいと思った。そして演奏後にびっくりしたのは、妻がドラムを習い始めたいと言いだしたのだ。実はJAZZライブに来る前からドラムには興味があったらしく、せっかくシンガポールにいるんだからシンガポリアンから学びたいと思い、いろいろ調べた結果、とある音楽教室にたどり着いた。
そして夫婦でドラムを習う事になった(当時僕はあまり興味なかったけど)
22歳のシンガポリアンの先生に二人とも習う事になった。驚いたのは、この国ではマンツーマンレッスンと言いながらも、妻のレッスン中は僕も隣に座って参加させてくれたり、その逆もあったりと、それぞれの授業に参加させてもらえた事だ。日本ではたぶんありえない。
そんなこんなで2クール(22回レッスン)が終了する前くらいに、その先生と話していると、どうやら僕らがB28で虜にされた「Aaron James Lee」とは同じ大学でドラムを教えてもらった仲かつ友人でもあり、実は同じ音楽教室で教えているというらしい!そしてその音楽教室のボスはそのAaronのお父さんとの事(Jimmy Lee)。
そして、3クール目からはその先生には申し訳ないが、「Aaron」のレッスンを受けてみる事になった。妻にも勧めてみたが、どうやら緊張してレッスンなんて受ける心境ではないとの事。実はAaronのライブはその後も何度か観に行っていたため、面識はないけども、いつもドキドキしながらソロ演奏をひっそりと楽しんでいたのだ。
そして、いざレッスンを受け始めると
めちゃくちゃかっこいい!!
しかも毎回緊張感がある。というのも毎回レッスンの初めに
What do you wanna do today?(今日何したいんだ?)
と聞かれるからだ。教えてもらう姿勢で臨んでいたけど、毎回今週はこんな練習をしたから今日はこれをやりたい。というような感じで能動的な感じでレッスンがスタートするからだ。
若干23歳の若者はすでにThe Steve Macqueenというシンガポールでジャズバンドも結成して、サマーソニック出演経験や毎年日本の他会場でもライブをしていて、日本の方がシンガポールよりもファンがいるというくらいのJAZZの世界ではちょっとした有名人っぽい。
いまは脱退して週一回はMADUROというJAZZ BARでライブをしていたり、いろんなミュージシャンとのジャムセッションにお呼ばれしたりするおかげで僕のレッスンはスキップばっかりだ。
彼のプレイを参考までに貼ってみた。シンガポールがつまらないと思ってる人は一度Aaronのプレイを観にJAZZライブに足を運んでみるのはいかがだろうか?
僕はAaronのおかげでJAZZが好きになり、旅行先では必ずJAZZのライブ演奏が聴ける場所を探してしまうくらいハマっている。各国で良かったJazz会場を備忘録までに。
クアラルンプールのNo Black Tie
パースのThe Ellington Jazz Club
ミュンヘンのJazzclub Unterfahrt(BLUE GIANT SUPREMEの舞台にもなったところ)たぶん
プラハのAghaRTA Jazz Club
シカゴのAndy's Jazz Club & Restaurant
終わり
#ジャズ #JAZZ #BLUEGIANT #シンガポール #ブルージャイアント #note日記
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