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No.69 2023年5月30日 「週刊朝日」101年の幕を下ろす

 1922年2月25日に発行が開始された「週刊朝日」が休刊になりました。実際は廃刊ということでしょうか。すでに亡くなっている私の父母は1920年生まれですので、ほぼ「週刊朝日」とともに生きてきたように感じます。父母の生誕100年の2020年に私は聖心女子学院を定年退職しました。
 私は学生時代から定期購読をしていたわけではありませんが、何か関心があることが取り上げられている時に駅や書店、コンビニで「週刊朝日」を購入して読んでいました。それは比較的最近でも同じでした。

左から2019年11月22日号、11月29日号、2020年10月9日増大号

 どのメディアでも大きく報道した「安部元首相銃撃事件」では「週刊朝日」もグラビアや記事で大きく取り上げていました。安倍晋三元首相は1954年生まれで私と同じ年齢でした。悲惨な結末にただ驚くばかりでした。


「週刊朝日」2022年7月22日号より

 通巻5843号で休刊になった「週刊朝日」の最終号はどのような構成だったでしょうか。
 

「週刊朝日」関連だけをとりあげてみます。
「総勢101人超からのメッセージ 週刊朝日とわたし」
「表紙で見る『ご成婚』から『御代替わり』まで 美智子さまと週刊朝日の64年間」
「週刊朝日が報じた人々の暮らし バブルの幻から混迷の時代へ」
「1963年の痛快企画 『ジャンプしてください!』と著名人に無茶振り」
「本誌名物 女子大生表紙リスト」
「週刊誌と週刊朝日の100年」

 「週刊朝日」休刊の要因は何だったのでしょうか。私は出版界に詳しいわけではないのですが、ネット社会により紙の活字媒体と報道内容への魅力の低下があるのではと考えています。新聞の購読部数の低下も同様な要因と思われます。ネットメディアの興隆には驚かされます。YouTubeからの情報に私も大いに期待するところが大きいです。
 他方で雑誌メディアでも奮闘しているものがあります。「週刊文春」です。毎号政治家や芸能人、企業などの一般の市民が関心をもつ話題について極めて厳しく追及しています。

 週刊文春はネットでも情報を発信しています。
「週刊文春オンライン」です。
https://bunshun.jp/list/magazine/shukan-bunshun
 全文は読めませんが、無料でも記事のおよそは読むことができます。週間の雑誌とネットを融合させて成功している例ではないでしょうか。
 
 今後週刊誌はどうなっていくのでしょうか。ネットと連携し世の中の不正に対して毅然と報道していく姿を期待したいものです。
 

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