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good と night という 二羽の鳥 bad と girl という 二匹の猫 ホリウッドの気まぐれな…
十六歳の感傷に腰掛けて ぼくは詩を書き始めた ぼくの孤独といえば せいぜいコップ一杯分の涙…
ふるさとは1行の詩よりも価値がない と 少女は似合わない口紅のような言葉で 潮騒を1行に書き…
わたしのいきつけの書店ではもう何年も前から「現代詩手帖」なんか店頭在庫していない。現代詩…
ラジオの星占いが 「ファンタスティクな出会い」を約束する 夜 死んだ叔母がよく言っていたの…
あの青い空の下に もう季節はかえらない 愛は贈るものではなくて 奪うものだという 君の十…
鏡は 世界から受け取った光を記憶すると やがて物語にして差し返す ある日 一匹のヒキガエルが Dr.ホリデイの診察室の鏡のなかに忍び込むと たちまち街中の鏡が曇ってしまった 昼下がりの街路を 自転車に乗ったロートレアモン伯爵の 歯の隙間から漏れだした 雷鳴が轟き渡り リバティ・バランスに射たれた男 が 義眼に映るカラスを消しゴムで消し ながら棺桶に入ろうとする ちょうどそのとき 床屋のオヤジが剃刀を覗き込んだビリイ・ザ・キッドの 瞼を横に切り裂いた 港のシネマでは
遠い空の下の部屋の中でピアノが 鳴っている とぎれ とぎれ 鳴っている ひらかれた窓にはから…
<泣きたい影>という名のバラッド 荒れ模様のブレスで 賑やかな硝子楽団おれのタイの結び目白…
逆さに捧げられた比喩 管のねじれたペット 黙ってるコードをくれないか テイクワン テイクツウ…
あなたが悪戯な口笛のように 夏の庭に撒水するので わたしの虹は劇的な哲学となりました これ…
ピカソの絵のおとぎばなし に耳をかたむける 今夜は月が半分かけている 狭い門をくぐると ひ…
夢のなかで 影踏みをしていたら 踏まれたわたしの影が スッとあしもとから離れた 夕暮れのなが…
ある麗らかな朝、一行の詩が書物から立ち上がってはるかな水平線をめざして言葉の海を泳ぎだしたまま行方不明になった。さっそく捜索隊が組織され船出することになった--------。 どうも気がすすまないな、と船長の<明海>は捜索本部から渡された海図を広げながら思った。 こんな不正確な海図はみたことがないよ。「(語りかける)ように」「(具現する)かのように」とはなんという言いぐさだろう。結局、はっきりとしたことは言えないので現場で臨機応変に対応して・・・ということだろうか。 「