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映画「地下に潜む怪人」観ました

映画「地下に潜む怪人」観ました。
POV方式(カメラ視点で動くやつ)の作品。

色々と酷評もあったり、
「説明が足りない」と言われているみたいですが、
私は面白かったし、
展開がなかなかの好みでした。

何よりこの作品、
本当にパリの地下墓地(カタコンベ)の中で
撮影した映画
らしいです。
それだけでも観る価値あると思いませんか?(笑)

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また、作中の説明が足りなくても、
想像力と考察で埋められる
レベルの不足かなと私は思いました。

要は、あの地下で起きた一連の出来事全てが
[呪い]というより、
[人間の罪の意識]
[罪悪感]

が生み出す一つの形なのでしょう。

その領域でこそ存在するのが
[賢者の石]の世界という事かもしれません
(常人、生身では辿り着けない世界)

だから、その怪異に立ち向かい
「己の思考次第で世界は変化する」
と悟った時に、解決方法が見出される。

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「地下に潜む怪人」の原題は
「As Above, So Below」
なんですよね。

これは作中でも主題となっていた
「上は下であり、下は上である」
という意味。

これ先日、私が
「サバハ」のレビューでも呟いた
[高尚さ(sublimis)とは、低俗さ(humilis)の中でこそ見つかる]
あるいは
[相反する両極の中で真理は表現される]
と根本は同じ話です
(キリスト教や、その周辺にある思想)

また、別の視点で捉えると、
[この世界とは己の視点次第で
どういう存在にも(地獄にも天国にも)なり得る]

という事でもあると思います。

ホラーなんですが、意外と
「ナショナルトレジャー」
「インディジョーンズ」

みたいな仕掛けで進む作品で、
ご都合主義のファミリー向けでないリアルな
「ナショナルトレジャー(ホラー版)」みたいな(笑)

また、
錬金術
賢者の石
テンプル騎士団
グノーシス

などが好きな方にも
お薦め出来る作品かもしれません。

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